2017.02.19

映画『殿、利息でござる!』(お薦め度★★★★★)

素晴らしい物語です。
父の教えを兄と弟が別々のやり方で貫き通す姿勢に涙が溢れました。さらにその子たちの信念にも感動させられます。名もなき人々の真摯でアイデアに富んだ生き方に脚光を当てた時代劇は最高でした。

脚本が見事です。多くの伏線を秀逸なタイミングで回収する展開に惚れ惚れしました。キャスティングも絶妙です。とりわけ妻夫木聡は秀逸で記憶に刻まれる演技でした。

これほどの作品ではありますが、松竹の宣伝は悪い。阿部サダヲのちょんまげを寛永通宝で表現したポスターは奇をてらい過ぎており、タイトルや予告からは観たくなる作品ではありませんでした。喜劇を前面に出したプロモーションは大いに足を引っ張ります。WOWOWで放送されることを知っても観る気が起きず、たまたま弟からの面白そうだという一言が無かったら見逃すところでした。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:130分

<スタッフ>
監督:中村義洋
脚本:中村義洋、鈴木謙一
撮影:沖村志宏
音楽:安川午朗

<出演>
穀田屋十三郎:阿部サダヲ
菅原屋篤平治:瑛太
浅野屋甚内:妻夫木聡
とき:竹内結子
千坂仲内:千葉雄大
萱場杢:松田龍平
きよ:草笛光子

<番組紹介/解説>
酒の席での一言で夜逃げが相次ぐ宿場町を救う一大プロジェクトが動き出す。お上VS庶民のお金バトルの行方は? 阿部サダヲ、瑛太ほか、豪華キャスト共演の時代劇。

財政に困っている仙台藩では農民や町人が容赦ない重税を課され、破産と夜逃げが相次いでいた。寂れた宿場町・吉岡宿で町の心配をする十三郎は、京都から戻ってきた知恵者の篤平治から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げる、農民が搾取する側に回るという逆転の発想だった。十三郎は弟の甚内や大肝煎の千坂など町の人々を巻き込み、私財をつぎ込んで1000両を集めるため奔走する。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.02.16

映画『アイアムアヒーロー』(お薦め度★★★★★)

原作漫画が評価されていることだけは知っていましたが、まさか実写版になってこれほど面白い作品になっているとは思ってもいませんでした。

本作はJホラーの要素を組み込んだ和テイストのゾンビなので興味深く観ました。設定に無理が無く、リアリティのある作風は流石です。

キャスティングも大泉洋、有村架純、長澤まさみが抜群でした。極限状態での人の弱さや情けなさを存分に用意してあり、その人物設定に共感できました。

邦画がさらに進化していると感じられます。とても嬉しい限りです。世界マーケットでも通用する内容ではないでしょうか。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:127分
映倫:R15+

<スタッフ>
監督:佐藤信介
脚本:野木亜紀子
撮影:河津太郎
音楽:ニマ=ファクララ
特殊メーク:藤原カクセイ

<キャスト>
鈴木英雄:大泉洋
早狩比呂美:有村架純
藪:長澤まさみ
伊浦:吉沢悠
サンゴ:岡田義徳
てっこ:片瀬那奈
中田コロリ:片桐仁
松尾:マキタスポーツ
三谷:塚地武雅

<番組紹介/解説>
ゾンビが人間を襲いだした世界で悪戦苦闘する漫画家に大泉洋が扮し、有村架純、長澤まさみなど豪華キャストが共演した2016年公開の話題作。花沢健吾の人気漫画が原作。

35歳の売れない漫画家で、今は同業者・松尾のアシスタントをしている英雄は、クレー射撃を趣味にしている。全国で謎の新型ウイルスへの感染が流行する中、ある日突然、英雄は破局寸前の恋人てっこに噛み付かれそうになる。てっこはウイルスに感染し、ゾンビとなったのだ。職場にもゾンビが現われたため、英雄は愛用の散弾銃を持って逃げだし、女子高校生の比呂美と偶然同じタクシーに乗り合わせ、都内から山梨に脱出するが……。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.02.13

アニメ「亜人」<第2クール>[全13話](お薦め度★★★★★)

不死身の解釈は傑出しておりバイオレンスの描写は、過去に実写を含めて観たことがないものでした。本当に驚かされました。

後編となる第2クールは、第1クール・前編の続きです。TVアニメは前編と後編を合わせた全26話で鑑賞すべき作品でした。

前編に度肝を抜かれましたが、後編はそれ以上の凄絶な内容で圧倒されっぱなしでした。超能力者との死闘はいろいろなパターンを知っていますが、これほどのものは無かったと思います。しかもアニメで表現されたことの驚きは計り知れません。

モンスターを止めるために払われる犠牲の多さに只々唖然とさせられました。アニメ史上に名を残す作品です。

本作は第1、2クールともに放送時間が変則的でした。深夜帯の放送とはいえ、第2クールでは年末のためか放送時間変更が多く、かなりの部分で録画が失敗してしまいました。また、いつか全26話をしっかりと鑑賞したいと思います。

<オンエア情報>
TBS、2016年10月7日~12月23日毎週金曜26時25分放送。MBS・TBS・BS-TBS“アニメイズム”枠。
 
<スタッフ>
原作:桜井画門 (講談社『good! アフタヌーン』連載)
総監督:瀬下寛之
監督:安藤裕章
シリーズ構成:瀬古浩司
プロダクションデザイナー:フェルディナンド・パトゥリ/田中直哉
キャラクターデザイナー:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:松本吉勝
色彩設計:野地弘納
演出:井手恵介/岩田健志/米林拓
CGスーパーバイザー:岩田健志/上本雅之
編集:渡邊潤/田部季美
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
製作:亜人管理委員会
オープニングテーマ:<前期>angela×fripSide(キングレコード)<後期>fripSide×angela(NBCユニバーサル・エンターテイメント)
 
<キャスト>
永井圭:宮野真守
海斗:細谷佳正
中野攻:福山潤
佐藤:大塚芳忠
田中功次:平川大輔
戸崎優:櫻井孝宏
下村泉:小松未可子
オグラ・イクヤ:木下浩之
曽我部:鈴村健一
アルメイダ:森川智之
マイヤーズ:坂本真綾
永井慧理子:洲崎綾
琴吹武:斉藤壮馬
 
<あらすじ>
高校生亜人・永井圭。下校時、交通事故に遭い、亜人であることが発覚。以降、警察、及び、亜人管理委員会から追われる身となる。
 
圭が逃走中に接触を図ったのが、亜人テロリスト・佐藤だった。佐藤は圭を教育するため、彼を亜人管理委員会に引き渡す。が、試みは失敗。佐藤は圭と袂を分かち、独自に集めた亜人協力者と共に、グラント製薬爆破という大規模テロを引き起こす。
 
そして、現在。
亜人テロリスト・佐藤と亜人管理委員会との戦いは、新たな局面を迎える。
「第2ウェーブのテーマは、『浄化』だ」
佐藤による第2の犯行予告。それは、亜人関連要人15名の連続暗殺計画だった。
 
亜人対日本国政府、佐藤対永井圭の、国の存亡を賭けた最後の戦いが、幕を開ける……!

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2016.12.30

映画『007 スペクター』(お薦め度★★★★★)

ギリギリの局面で究極のダンディズムをみせてくれます。
6代目ボンド・ダニエル=クレイグの第4作、007シリーズ24作目で前作に引き続きサム=メンデス監督作です。

007/スカイフォール』から話が続いているとのことでしたが、ほとんど忘れていました。前作を復習していなくても楽しめます。

本作は全てにおいてメジャー級です。
画角の構成はどっしりとして重厚感が溢れ、超一級の映像です。空と地上のアクションシーンは超弩級でした。

ボンドガールの一人レア=セドゥは、登場したときにはパッとしないのですが、ドレスアップすると妖艶でゴージャスさはピカイチでした。

いろいろな意味で楽しめた本作を劇場鑑賞しなかったのが悔やまれます。そして、ダニエル=クレイグもいよいよ見納めでしょうか。

<作品データ>
原題:Spectre
製作年:2015年
製作国:アメリカ
上映時間:148分

<スタッフ>
監督:サム=メンデス
脚本:ジョン=ローガン、ニール=パービス、ロバート=ウェイド、ジェズ=バターワース
撮影:ホイテ=バン=ホイテマ
音楽:トーマス=ニューマン

<キャスト>
ジェームズ=ボンド:ダニエル=クレイグ
オーベルハウザー=クリストフ=ワルツ
マドレーヌ:レア=セドゥ
M:レイフ=ファインズ
ルチア:モニカ=ベルッチ
Q:ベン=ウィショー
マネーペニー:ナオミ=ハリス
ヒンクス:デビッド=バウティスタ
C:アンドリュー=スコット
タナー:ロリー=キニア
ミスター・ホワイト:イェスパー=クリステンセン
エストレラ:ステファニー=シグマン

<鑑賞チャネル>
Amazonプライム・ビデオ

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2016.11.23

映画『シン・ゴジラ』(お薦め度★★★★★)

2016年7月29日公開された話題作をようやく劇場鑑賞しました。両親を含め家族全員です。
素晴らしく面白い作品です。
いやぁ~、もっと早くに観るべきでした。今年の夏映画は本作と『君の名は。』が大ヒットしました。『シン・ゴジラ』は興行収入80億円を突破しています。

ゴジラという巨大災害に対するシミュレーション映画です。東宝製作のゴジラシリーズの第29作ですが、極めて優れた一本です。

ゴジラという存在をとことんまで突き詰めた庵野秀明総監督には脱帽です。脚本が完璧でした。福島原発事故や日米関係なども散りばめた内容は秀逸です。

「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズを彷彿とさせる演出があるものの、旧来のゴジラをオマージュしたうえに、さらに現代の解釈で昇華させた才能は計り知れません。

ゴジラに対して完璧に統制された自衛隊が総攻撃をかけるシーンでは、その美しさを感じさせる戦闘に対して全く歯が立たない圧倒的な存在に涙がこぼれました。

続編を願うばかりです。

<作品データ>
製作年:2016年
配給:東宝
上映時間:119分

<スタッフ>
総監督・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
准監督:尾上克郎
製作:市川南
撮影:山田康介
音楽:鷺巣詩郎、伊福部昭

<キャスト>
矢口蘭堂(内閣官房副長官・政務担当):長谷川博己
赤坂秀樹(内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当):竹野内豊
カヨコ・アン・パタースン(米国大統領特使):石原さとみ
志村祐介(内閣官房副長官秘書官[防衛省]):高良健吾
大河内清次(内閣総理大臣):大杉漣
東竜太(内閣官房長官):柄本明
花森麗子(防衛大臣):余貴美子
尾頭ヒロミ(環境省自然環境局野生生物課長補佐):市川実日子
財前正夫(統合幕僚長):國村隼
里見祐介(農林水産大臣):平泉成
泉修一(保守第一党政調副会長):松尾諭
郡山(内閣危機管理監):渡辺哲
金井(内閣府特命担当大臣[防災担当]):中村育二
柳原(国土交通大臣):矢島健一
森(厚労省医政局研究開発振興課長):津田寛治
間(国立城北大学大学院生物圏科学研究所准教授):塚本晋也
安田(文科省研究振興局基礎研究振興課長):高橋一生
小塚(東京都知事):光石研
沢口(警察庁長官官房長):古田新太
早船(フリージャーナリスト):松尾スズキ
矢島(統合幕僚副長):鶴見辰吾
西郷(タバ戦闘団長):ピエール瀧
ベテラン官邸職員の小母さん:片桐はいり
消防隊隊長:小出恵介
池田(第1戦車中隊長):斎藤工
カップルの女:前田敦子
河野(総務大臣):浜田晃
関口(文部科学大臣):手塚とおる
立川(資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長):野間口徹
根岸(原子力規制庁監視情報課長):黒田大輔
町田(経産省製造産業局長):吉田ウーロン太
東部方面総監幹部幕僚長:橋本じゅん
山岡(統合部隊指揮官):小林隆
田原(東京都副知事):諏訪太朗
川又(東京都副知事):藤木孝
片山(臨時外務大臣):嶋田久作
風越(新政務担当総理秘書官[外務省]):神尾佑
新人記者:三浦貴大
警察庁刑事局長:モロ師岡
古代生物学者:犬童一心
生物学者:原一男
海洋生物学者:緒方明
第2戦車中隊長:KREVA
芦田(第2飛行隊第1小隊長):石垣佑磨
避難民:森廉
岡本喜八(写真)
野村萬斎

<鑑賞チャネル>
イオンCINEMA 幕張新都心

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2016.11.15

映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』(お薦め度★★★★★)

ザワザワする驚愕のサスペンスです。
脚本、演出ともに素晴らしいクオリティです。キャスティングも見事で、リアリティが半端ありません。

監督は誰なのでしょうか?

エンドロールで監督の名前を成島出と確認しました。
知った名前です。過去に彼の監督作は3本観ていますが、どれも低評価でした。

【当ブログでレビューした成島出監督作】
2005.04.29 映画『油断大敵』(お薦め度★★)
2006.10.03 映画『フライ,ダディ,フライ』(お薦め度★★)
2008.10.05 映画『ミッドナイト イーグル』(お薦め度★)

意外です。
これほどの作品を作れる方だったのですね。

タイトルの意味と事件の全体像は全く分かりませんが、このままサスペンスの醍醐味が維持できるのか、失速するのか後篇が非常に楽しみです。WOWOWさん前後篇一挙放送ありがとう。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
製作年:2015年
製作国:日本
内容時間:122分

<スタッフ>
監督:成島出
脚本:真辺克彦
撮影:藤澤順一
音楽:安川午朗
楽曲情報:U2「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」

<キャスト>
藤野涼子:藤野涼子
神原和彦:板垣瑞生
三宅樹理:石井杏奈
大出俊次:清水尋也
藤野剛:佐々木蔵之介
藤野邦子:夏川結衣
三宅未来:永作博美
森内恵美子:黒木華
津崎校長:小日向文世
中原涼子:尾野真千子
柏木卓也:望月歩

<番組紹介/解説>
人気作家、宮部みゆきのヒット推理小説「ソロモンの偽証」を映画化した2部作の前篇。都内のある中学校で遺体となって見つかった男子生徒は、自殺したのか、それとも……?

2012年に刊行され、「週刊文春ミステリーベスト10」と「このミステリーがすごい!」の国内部門で第2位に選ばれた人気小説を、前後篇合わせて計4時間半弱という長尺で丹念に映画化。“いじめ”“家庭内暴力”などの社会問題を背景に盛り込みつつ、少年少女が“学校内裁判”を通じて問題の本質に迫っていく様子を、最後まで目が離せない迫真のヒューマンミステリーに仕立てて描き切った力作だ。藤野涼子、板垣瑞生ら、フレッシュな若手陣も、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美などベテラン陣も熱演を披露。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2016.08.22

映画『アントマン』(お薦め度★★★★★)

低迷している米国映画でマーベル・コミックス作品なので全く期待していませんでした。
冒頭はパッとしません。やっぱり外したかと思っていました、意外や意外に独創的なアイデアが散りばめられた、完成度の高い脚本で面白さを堪能しました。

とかくマーベル・コミックスはありきたりな勧善懲悪なストーリーですが、本作は勧善懲悪ではあるものの、娘への愛情をテーマにダメ親父が更生してヒーローになるというハートウォーミングな物語です。

また、戦い方もユニークで蟻を組織して戦う驚きの設定でした。かつてない小さいスケールで驚愕のバトルが展開します。

アベンジャーズとの連携も強く、続編を意識したラストで今後のシリーズ化が楽しみです。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
原題:Ant-man
製作年:2015年
製作国:アメリカ
内容時間:118分

<スタッフ>
監督:ペイトン=リード
製作総指揮:スタン=リー、エドガー=ライトほか
製作:ケヴィン=ファイギ
原案:エドガー=ライト、ジョー=コーニッシュ
脚本:エドガー=ライト、アダム=マッケイ、ポール=ラッドほか
撮影:ラッセル=カーペンター
音楽:クリストフ=ベック

<キャスト>
スコット=ラング:ポール=ラッド
ハンク=ピム:マイケル=ダグラス
ホープ=ヴァン=ダイン:エヴァンジェリン=リリー
ダレン=クロス:コリー=ストール
パクストン:ボビー=カナヴェイル
ルイス:マイケル=ペーニャ
サム=ウィルソン/ファルコン:アンソニー=マッキー
ペギー=カーター:ヘイリー=アトウェル

<番組紹介/解説>
マーベル・コミックスが生んだ身長1.5cmという最小のヒーロー、アントマンが初の映画化。アントマンの誕生と活躍を描いて全世界でヒットした痛快コミカルアクション。

科学者が作ったスーツを着た元犯罪者スコット・ラングはアリ(アント)のように小さいヒーロー、アントマンに変身。小さな体で巨悪を倒すことができるのか。「アベンジャーズ」などと同じ“マーベル・シネマティック・ユニバース”の中で作られた1本だが、ユーモア度は高く、マーベル映画としては最も家族そろって楽しめる。アントマンは2016年の大ヒット作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にも登場して大活躍。本作の続編「アントマン・アンド・ザ・ワスプ(原題)」も2018年夏に全米公開予定だ。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2016.07.26

映画『チャイルド44 森に消えた子供たち』(お薦め度★★★★★)

物凄いサスペンスです。
どうにもならない劣悪な環境の中で、主人公と妻が人としての尊厳を貫いて真相を解明しようとする深いドラマに圧倒されました。生き延びるために愛情さえ欺いてしまう極限の状況にありながら、最後まで人として抗う姿は胸に迫ります。

脚本が素晴らしく構成力に優れ、骨太の人間ドラマを織り込んだ秀作です。凄惨な物語でありながら、見事なラストに感動しました。

ただし、一つだけ残念なのがロシアが舞台で登場人物は全員ロシア人なのに、登場人物の台詞は流暢な英語だったことです。ハリウッド映画なので仕方がありませんが、ロシア語だったらパーフェクトな作品だったと思います。

アメリカ映画は全体的に低迷していますが、良い原作があれば素晴らしい作品に仕上げられス実力があることを証明しています。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
原題:Child 44
製作年:2015年
製作国:アメリカ
内容時間:138分

<スタッフ>
監督:ダニエル=エスピノーサ
製作:リドリー=スコット、マイケル=シェイファー、グレッグ=シャピロ
脚本:リチャード=プライス
撮影:オリヴァー=ウッド
音楽:ヨン=エクストランド

<キャスト>
レオ=デミドフ:トム=ハーディ
ネステロフ将軍:ゲイリー=オールドマン
ライーサ=デミドワ:ノオミ=ラパス
ワシーリー:ジョエル=キナマン
ウラジミール:パディ=コンシダイン

<番組紹介/解説>
「このミステリーがすごい!」2009年版海外編の第1位に輝いたT・R・スミスの話題のベストセラー小説を、T・ハーディの主演で映画化した衝撃のサスペンスドラマ。

1953年、スターリン独裁政権下のソ連で起きた謎の連続猟奇殺人事件。理想国家たるわが国に殺人など存在しないとして、早々に幕引きを図る国の方針に疑いを抱いた国家保安省のエリート捜査官が、さまざまな障害を乗り越えて真相の究明に奔走するさまをスリリングに描き、絶賛を浴びた原作小説を、「デンジャラス・ラン」のD・エスピノーサ監督が映画化。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「レヴェナント:蘇えりし者」のハーディが主役を務めるほか、G・オールドマン、N・ラパスら、共演陣も豪華多彩。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2016.07.16

映画『ベルセルク[黄金時代篇]3部作』(お薦め度★★★★★)

ダークファンタジーだということだけは知っていました。人気があるようなので以前第1弾だけは少しだけ観ました。しかし、中世を舞台にした戦記物でキャラクターデザインがイマイチ好みでないため視聴を止めていました。

7月1日よりWOWOWがアニメプレミアで「迷家−マヨイガ−」に続く第2作として「ベルセルク」を放送するので、劇場版3部作を鑑賞しました。

『ベルセルク黄金時代篇Ⅰ覇王の卵』
『ベルセルク黄金時代篇Ⅱドルドレイ攻略』PG12指定
『ベルセルク黄金時代篇Ⅲ降臨』R15 +指定

3部作全部を観るべきです。驚くべき重厚な物語に圧倒されました。第1部は出会い、第2部は別れ、第3部が新展開という怒涛の展開が用意されています。話が進むほどにどんどんダークファンタジーの本領を発揮していく、末広がりにレベルアップする作品は稀有です。

アニメファンだけでなく映画ファンも納得させるだけの世界観があります。これだけのスペクタクルな作品ならば世界マーケットでも通用します。ダークファンタジーといえば海外作品しかないと考えていましたが、本作で考えが一変しました。

ただし、残念がら子ども向けではありません。第3部に至ってはR15 +指定となっています。どちらかというと万人向けの表現で製作して欲しいのですが、本作の物語性からすると仕方がありません。それほどの作品です。

以下、WOWOWオンラインから転載。

①『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』

<作品データ>
製作年:2012年
製作国:日本
内容時間:82分

<スタッフ>
監督:窪岡俊之
脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン・総作画監督:恩田尚之
音楽:鷺巣詩郎
アニメーション制作:STUDIO4℃

<キャスト>
ガッツ:岩永洋昭
グリフィス:櫻井孝宏
キャスカ:行成とあ
ジュドー:梶裕貴
リッケルト:寿美菜子
ピピン:藤原貴弘

<番組紹介/解説>
三浦建太郎の巨編コミックを新たに完全アニメ化するビッグプロジェクトの第1弾。主人公の剣士ガッツと、傭兵組織《鷹の団》を率いるグリフィスとの運命的な出会いを描く。

身の丈を超える巨大な剣と、それ以上に巨大な運命を背負った剣士ガッツの復讐の旅を描く三浦建太郎の巨編ダークファンタジー・コミック「ベルセルク」を、新たに完全アニメ化する《ベルセルク・サーガプロジェクト》の第1弾。物語の発端となる《黄金時代篇》を3部作で映像化する劇場版の第1部でもある。3Dモデルを使って大軍勢同士の激突を描いた合戦場面は圧倒的な迫力だ。アニメーション制作はSTUDIO4℃が手掛ける。

②『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』

<作品データ>
製作年:2012年
製作国:日本
内容時間:93分

<スタッフ>
監督:窪岡俊之
脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン・総作画監督:恩田尚之
音楽:鷺巣詩郎
原作:三浦建太郎(スタジオ我画)/白泉社

<キャスト>
ガッツ:岩永洋昭
グリフィス:櫻井孝宏
キャスカ:行成とあ
ジュドー:梶裕貴
リッケルト:寿美菜子
ピピン:藤原貴弘

<番組紹介/解説>
三浦建太郎原作によるダークファンタジー第2弾。ミッドランド王国とチューダー帝国の百年戦争が最終決戦に突入し、グリフィスは国王に鷹の団だけでの出陣を進言する。

全世界累計発行部数4000万部を誇る、三浦建太郎の大河コミック「ベルセルク」。その壮大な物語の起点となる《黄金時代篇》を、3部作で劇場用アニメ化するビッグプロジェクトの第2弾。さらば、グリフィス。運命の別れは、“破滅"への序章。ここから、本当のベルセルクが始まる。わずか5000の軍勢で、3万の敵が待ち受ける難攻不落の要塞に挑む鷹の団の死闘はまさに壮絶。スタジオ4℃のハイレベルな作画と演出は必見だ。

③『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』

<作品データ>
製作年:2013年
製作国:日本
内容時間:113分

<スタッフ>
原作:三浦建太郎
監督:窪岡俊之
脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン・総作画監督:恩田尚之
音楽:鷺巣詩郎
アニメーション制作:STUDIO4℃

<キャスト>
ガッツ:岩永洋昭
グリフィス:櫻井孝宏
キャスカ:行成とあ
ジュドー:梶裕貴
リッケルト:寿美菜子
ピピン:藤原貴弘
コルカス:松本ヨシロウ

<番組紹介/解説>
三浦建太郎の大河コミック「ベルセルク」から、《黄金時代篇》を劇場用にアニメ化する3部作の完結編。ついに《蝕》が発現、物語は壮絶なクライマックスへとなだれ込む。

連載開始から20年を経てなお世界観を広げる三浦建太郎のダークファンタジーコミック「ベルセルク」。その壮大な物語から、主人公の剣士ガッツと親友にして宿敵となるグリフィスとの因縁が描かれる発端部分《黄金時代篇》を3部作でアニメ化するビッグプロジェクトの第3弾。黄金時代篇のクライマックスとなる今作ではエロスとバイオレンスの極限に迫る壮絶な描写に挑み、新たな魔が降臨する《蝕》の発現をまがまがしく描き出す。

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2016.06.07

アニメ「シンプソンズ」シーズン27 #5「ハロウィーン・スペシャルXXVI」がブラック過ぎて凄い!(お薦め度★★★★★)

1994年から大ファンです。これまでも傑作と思える回はいくらでもありましたが、今回はずば抜けています。特に1本目のサイドショー・ボブとバートのやり取りはタマゲました。

サイドショー・ボブのセリフ「10歳のガキの命を24年間狙ってきた」は、長寿アニメとしての最大の賛辞と批評であり、今でも大人気を証明するものです。しかも、エピソードが想像したことすら無い領域です。

あまりにも凄惨な内容で、子どもには観せられない表現が連続しますが、「シンプソンズ」という長年築き上げた世界観が、紙一重のバランスを保ちます。

2本目のゴジラのパロディも完璧です。日本を意識していながら、「シンプソンズ」の世界観に上手く組み込んでいます。過去のハリウッド作を含めた過去のゴジラシリーズを研究しており、短編ながら見応えがありました。ヒネリが効き過ぎた脚本には脱帽です。

3本目は、映画『クロニクル』を意識していると思います。赤ちゃんのマギーと燃料棒(核燃料)というあってはならない組合せ(想像できない)で、締めくくるブラックさに全くもって恐れいりました。

いや〜、これは保存版とします。映画とアニメファンには是非とも観ていただいたいです。今週はFOX HD(Ch.551)で2回放送されます。

・6月10日(金)07:30~08:00 (30分)
・6月11日(土)09:30~10:00 (30分)

1989年の放送開始以来、シーズン27を迎えています。アニメ「シンプソンズ」との出会いは、全米で大ヒットしたアニメだということを確か雑誌「DIME」の記事で知ったのだと思います。1994年の当時、局の宣伝のためにWOWOWがアナログ放送のスクランブルを解除して、無料放送していたので、視聴機会に恵まれました。

最初は奇抜なキャラクターデザインでとっつきにくいと感じていたのですが、直ぐに大ファンになりました。その後もWOWOWで視聴していたのですが、いつの間にか放送されなくなり、残念に思っていました。

DVD BOXの購入も検討したのですが、シーズン単位で高額になるので諦めました。それならオンデマンド動画で観られないか探したのですがありません。ここ数年は、たまにTSUTAYAで作品集を見つけては、レンタルしていました。

ようやく、FOX HDチャンネルがあるJ:COMと契約することになり、毎週欠かさず視聴しています。最高級なエンターテイメントの「シンプソンズ」が観れるのは本当に贅沢です。


<オンエア情報>
J:COM FOX HD (Ch.551)、2016年6月5日放送。
 
<番組概要>
原題: Treehouse of Horror #xxvi

恒例のハロウィーン特集3本立て。1本目はサイドショー・ボブとバートのお話。2本目は「ゴジラ」ならぬ「ホーマージラ」。3本目は超能力が暴走する「突撃!超能力」。

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