2017.03.21

ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」[全8話](お薦め度★★★)

主演の上白石萌音の魅力でまあまあ癒されました。
一風変わった不思議ちゃんばかりが登場します。ゆるい葛藤を楽しい食事で克服する内容はほとんど無いドラマです。

しかしながら、現在注目されている音声アシスタントAIが進化するとこのドラマのような設定の世界が出現するはずです。

映画『her/世界でひとつの彼女』的な近未来を意識した演出があれば、より今風で注目される作品になったかもしれません。

<オンエア情報>
TBS、2017年1月18日~3月15日毎週火曜深夜25時28分放送。グルメドラマ。

<スタッフ>
原作:鈴木小波『ホクサイと飯さえあれば』
プロデュース:森谷雄
監督:宝来忠昭、柴田啓佑
脚本:土城温美、北川亜矢子
主題歌:HY「HAPPY」
エンディングテーマ:GOOD ON THE REEL「小さな部屋」
企画・製作プロダクション:アットムービー
製作:ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」製作委員会、MBS

<キャスト>
山田文子:上白石萌音
ホクサイ:梶裕貴(声の出演)
有川絢子:池田エライザ
柑田川永太郎:前田公輝
凪:桜田ひより
ブンの母:斉藤由貴(声の出演)

<イントロダクション>
東京・北千住が舞台のインドアご馳走マンガ、上白石萌音主演で実写ドラマ化。
“食べるシーン”が一切ない究極のグルメドラマ、始まる!!

今年から一人暮らしを始めた大学生の山田文子(通称:ブン)(18)はウサギに似たしゃべるぬいぐるみ(?)ホクサイと一緒に暮らしている。
人見知り&妄想癖もある彼女の1番のこだわりは、料理。
どんなにお金がなくても、どんなに忙しくとも、ゴハンだけはきちんと作る…!
野菜・タンパク質・炭水化物をバランスよく、しかし面倒なので基本的には一品で。
ホクサイと共に東京・北千住の町でアイディア満載のD.I.Y.レシピで美味しいご馳走を作ります。
トラブルがあっても、ホクサイがいて美味しいご飯さえあれば毎日ハッピー!

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2017.03.13

映画『男はつらいよ 寅次郎物語』(お薦め度★★★)

寅さんの子どもの扱い方の見事さに感心させられました。昔の小父さんはみんな寅さんのように接していたと思います。大人が大人らしく、子どもが子どもらしい時代を懐かしみました。

それと、マドンナ・秋吉久美子の相手役を選ばない女子力に驚かされました。すでにシリーズ終盤の寅さんは高齢で自分の恋愛がメインでは無くなっています。にもかかわらず、寅さん相手に夫婦ごっこを違和感なく演じられる秋吉久美子の才能には尋常でないものを感じました。

寅さんの歴代のマドンナの中でも堂々たる存在感をアピールしていました。第39作は何度でも観たくなる作品です。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:1987
制作国:日本
内容時間:102分

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
高井隆子:秋吉久美子
ふで:五月みどり
真珠店の女将:河内桃子
秀吉:伊藤祐一郎
警官:イッセー尾形

<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第39作。寅次郎に隠し子がいた……と思われたのは実は誤解だったが、その後も事件が。マドンナ女優は秋吉久美子。五月みどり共演。

テキヤの寅次郎の実家“とらや”に少年が訪ねてくる。“とらや”の面々は寅次郎の隠し子かと誤解するが、秀吉というその少年は寅次郎の亡くなった同業者の息子で、寅次郎は名付け親だった。そうして寅次郎は秀吉の母親探しをすることになり、奈良へ。そこで病気になった秀吉の看病を手伝ってくれた化粧品のセールスウーマン隆子と出会う。恋愛に不運な隆子は秀吉が息子で寅次郎はパパ、自分はママという疑似家族関係を面白がり…。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.02.28

映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』(お薦め度★★★)

タイトルの印象は強烈ですが、サスペンスとしての内容は伴っていません。そもそも事件としてクローズアップされる前に、ジェネラル・ルージュこと速水晃一が事務方と調整すべきだけのこととしか思えません。ましてや殺人事件にまで深刻にする必要はなかったでしょう。

物語の構成は疑問点ばかりですが、ジェネラル・ルージュを演じた堺雅人が素晴らしく、作品を背負って立っていました。彼のなり切り度は半端ありません。TVドラマでは西島秀俊が同じ役でしたが、堺雅人が描く人物像は傑出しています。

映画『チーム・バチスタの栄光』の続編として竹内結子と阿部寛のコンビは本作で終了してしまいますが、勿体無い感じがします。

映画2本からTVドラマは4シーズンに引き継がれて最後は映画で完結する「バチスタ」シリーズですが、終わりに近づくにしたがって急速に質が低下したのは残念でした。尻つぼみになったので、TVドラマのシーズン1、2は未視聴とします。

【関連記事】
2010.06.16 映画『チーム・バチスタの栄光』(お薦め度★★★)
2011.09.21 ドラマ「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」[全11話](お薦め度★★★★)
2014.03.24 ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿(らでん)迷宮」[全11話](お薦め度★)
2017.02.18 映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(お薦め度★)

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:2009
制作国:日本
内容時間:123分

<スタッフ>
監督:中村義洋
製作:加藤嘉一、島谷能成、劔重徹ほか
脚本:斉藤ひろし、中村義洋
撮影:佐々木原保志
音楽:佐藤直紀
楽曲情報:EXILE「僕へ」

<キャスト>
田口公子:竹内結子
白鳥圭輔:阿部寛
速水晃一:堺雅人
花房美和:羽田美智子
佐藤拓馬:山本太郎
三船啓二:尾美としのり
磯辺信也:正名僕蔵
沼田利博:高嶋政伸
高階院長:國村隼

<番組紹介/解説>
海堂尊原作による大ヒット作「チーム・バチスタの栄光」続編。竹内結子と阿部寛が再び主演、《ジェネラル・ルージュ》の異名を取る敏腕医師に掛けられた疑惑に迫る。

《チーム・バチスタ事件》の功績から、心療内科の田口医師は望まずも院内の倫理委員会委員長に任命されていた。ある日、彼女のもとに「救命救急センター長の速水医師が医療メーカーと癒着している」との告発文が届けられる。《ジェネラル・ルージュ》の異名を取る速水医師は、敏腕として知られる一方、院内に敵も多い人物だった。田口が調査に乗り出した矢先、同様の告発文が送られてきたという厚労省官僚・白鳥が現われて……。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.02.07

映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』(お薦め度★★★)

今回のマドンナは寅さんにとって、娘以上、恋人未満というビミョーな位置付けです。寅さんが恋の主役でないという設定の座り心地は決して良くないものの、なかなかまとまっていて楽しめました。

長渕剛を山田洋次監督が上手く使っていて役者として違和感がありませんでした。

青い鳥の童話をモチーフに、幸せの捉え方を寅さんシリーズとしてそこはかとなく描いています。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:1986
制作国:日本
内容時間:103分

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
美保(大空小百合):志穂美悦子
健吾:長渕剛
温泉場の娘:有森也実
上海軒の店主:桜井センリ
車掌:イッセー尾形

<番組紹介/解説>
渥美清・主演「男はつらいよ」シリーズ第37作。寅次郎はなじみの旅芸人一座の女優だった娘の幸せを祈る。マドンナ女優は志穂美悦子。後に志穂美と結婚する長渕剛が共演。

寅次郎はかつて炭鉱で栄えた九州の筑豊で、昔ひいきにした旅芸人一座の座長が亡くなったことを知り、座長の家を訪ねる。そこで座長のひとり娘で座の女優でもあった美保と再会。東京に来たら自分の実家“とらや”を訪ねるよう勧める。美保が“とらや”を訪ねると寅次郎は不在だったが、看板職人の青年・健吾と偶然知り合う。実家に帰った寅次郎は美保の職を探し、彼女は駅前の上海軒で働くように。やがて美保は健吾と再会し……。

<鑑賞チャネル>
dTV(2月4日まで無料で延長せず。)

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2017.02.05

映画『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』(お薦め度★★★)

マドンナは2度目の栗原小巻で、前回(第4作)から15年目の起用となり、特別な美しさは感じられませんでした。二十四の瞳をトレースしたような先生という設定もピンときません。

シリーズの中では凡庸な内容で、寅さんと恋仲になるわけでもなくワクワク感がありませんでした。

タイトルは007シリーズ「ロシアより愛をこめて」をオマージュしているのでしょうが、元となる作品の内容が定かでないので、寅さんシリーズとしてどのような意図だったのか皆目わかりませんでした。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:1985
制作国:日本
内容時間:106分

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
真知子:栗原小巻
酒井文人:川谷拓三
あけみ:美保純
茂:田中隆三
タコ社長(桂梅太郎):太宰久雄

<番組紹介/解説>
渥美清が主演した国民的ヒット作「男はつらいよ」シリーズの第36作。寅次郎は式根島で出会った美人教師に一目惚れし……。マドンナ女優はシリーズ2度目となる栗原小巻。

テキ屋の寅次郎の実家“とらや”と仲がいいタコ社長の娘、あけみが夫婦関係に嫌気がさして家出する事件が。あけみが伊豆の下田にいると分かり、旅から帰った寅次郎はあけみを連れ戻そうと下田に向かう。無事あけみを見つけ出すが、ひょんなことから2人は式根島に足を運ぶ。船で出会った11人の若者は同窓会のために島へ帰る途中で、島の学校の女性教師、真知子の教え子たちだが、真知子に出会った寅次郎は彼女に一目惚れし……。

<鑑賞チャネル>
dTV(2月4日まで無料で延長せず。)

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2017.02.03

映画『眉山』(お薦め度★★★)

松嶋菜々子が美しいです。
歌手・さだまさしの小説が原作ということで、観るのをためらってきましたが、なかなかどうしてよく構成された物語でした。

演出が冴えており、ワンシーンごとの間の取り方が王道の邦画らしく、心に染みわたります。母親役の宮本信子の凛として佇まいが作品を締めます。

クライマックスの阿波踊りの隊列の中にヒロインが入っていくシーンは情感あふれ、日本の美を感じました。この時に家族が視線で結ばれる日本人ならではの奥ゆかしさにしみじみとしました。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:2007
制作国:日本

<スタッフ>
監督:犬童一心
脚本:山室有紀子
撮影:蔦井孝洋
音楽:大島ミチル

<キャスト>
河野咲子:松嶋菜々子
河野龍子:宮本信子
寺澤大介:大沢たかお
大谷啓子:円城寺あや
篠崎孝次郎:夏八木勲
 
<番組紹介/解説>
人気歌手・タレントのさだまさしが2004年に発表した小説第3作「眉山」を映画化。宮本信子&松嶋菜々子が母娘に扮して激しくも切ない愛憎劇を披露する感動ドラマ。
 
東京の旅行代理店に勤める30代の独身女性・咲子は、徳島でひとり暮らしをしている母親・龍子が入院したと聞かされ、久々に帰郷。咲子は、母親が末期ガンを患っていることを知るが、龍子は病室でひとり毅然と振る舞っていた。子供の頃から父親は死んだと聞かされ、母子家庭の下、勝気な性格の龍子に反発を覚えながら大人に成長した咲子だったが、実は自分の父親がまだ生きているという意外な事実を初めて知り、愕然とする。
 
<鑑賞チャネル>
dTV(2月4日まで無料です。)

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2017.01.23

映画『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』(お薦め度★★★)

寅さんが恋愛指南をする立場になってしまって、楽しめません。
とうとう恋愛当事者からの戦力外通告といったところでしょうか。

寅さんにとって現役引退に近いエピソードのため、タコ社長の娘あけみ(美保純)が寅さんと軽く戯れる場面があ、平田満が肩代わりして大いに恋愛ベタを演じるものの盛り上がりに欠けました。

前作(第34作)あたりから、寅さんらしさが減退しつつあります。もうこの頃から映画館で鑑賞していた記憶がありません。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:1985
制作国:日本

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
若菜:樋口可南子
民夫:平田満
若菜の祖母:初井言榮
おいちゃん(車竜造):下條正巳
おばちゃん(車つね):三崎千恵子

<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズ第35作。寅次郎は長崎で最期をみとった女性の孫娘に好意を抱くが、もうひとりの男性も彼女に好意を……。マドンナ女優は樋口可南子。

五島列島を旅するテキ屋の寅次郎は、道で転んだ老女を助けたお礼に、家に泊まらせてもらうが、老女はその晩、急死してしまう。クリスチャンだった老女の葬儀が教会で行なわれるが、そこに来た老女のたったひとりの孫娘、若菜に寅次郎は一目惚れ。東京の“とらや”に戻った寅次郎は、若菜のアパートを訪ねるが、別室に住む司法試験浪人の青年・民夫は若菜に片思いしていた。寅次郎は民夫が若菜とデートできるよう手助けをする。

<鑑賞チャネル>
dTV(2月4日まで無料です。)

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2017.01.15

ドラマ「東京センチメンタルSP~千住の恋~」(お薦め度★★★)

アプリ「TVer」をたまたま操作していて本ドラマを知り即視聴しました。いや~、大好きな作品を見逃すところでした。

平成の寅さんとも呼べる作品で、スペシャルドラマも十分楽しめました。しかし、30分枠の連続ドラマと比較して、倍の長尺だったので新規に息子を登場させてエピソード増やして盛り上がりを図ったものの、イマイチ強弱の無く密度の薄い内容でした。ちょっと残念です。

相変わらず、吉田鋼太郎は相手役の女優を選びません。流石です。楽しいですね。

是非、単発ではなく連続ドラマとして続編を希望します。

以下、公式サイトから転載。

<オンエア情報>
テレビ東京、2017年1月3日(火)夜11時30分~0時55分。新春SP。

<スタッフ>
脚本:松本哲也
監督:松本佳奈
プロデューサー:井関勇人(テレビ東京)、阿部真士(テレビ東京)、藤原 努
制作協力:ホリプロ
製作著作:テレビ東京

<キャスト>
吉田鋼太郎
高畑充希
片桐仁
福士誠治
鈴木杏(友情出演)
小栗旬
黒木瞳

<スペシャル版のあらすじ>
東京・言問橋の老舗和菓子屋『くるりや』の倅として生まれた久留里卓三(吉田鋼太郎)は生まれも育ちも東京。昔気質の二代目の父に厳しい教育を施され、店の看板である団子を作る職人としては父を越えるほどの技量を身につけているが、私生活では離婚歴がありバツ3の、女性に対しては“ちょこっとだらしない”男。56歳になった今も、自由気ままな日々を送っている。趣味は、幼いころ父に買ってもらった年代物の一眼レフカメラを持って町を散策すること。いつかは変わりゆくであろう古き良き東京の風景をシャッターに収めている。 ある日、仕込み中の「くるりや」を若い男性が訪れる。名前は正弘(福士誠治)。なんと、卓三の一番目の妻との息子だった。久しぶりの再会、しかも突然の訪問で、ぎこちない空気が流れる父と息子。驚くアルバイト店員の須藤あかね(高畑充希)をよそに、正弘は「近々結婚するので、相手の女性と食事をして欲しい」と卓三に言う。 後日、「父親らしい振る舞いをするんですよ」とあかねに言われ、駄々をこねながらも食事会の場所に向かう卓三。正弘の婚約者・留美(鈴木杏)は明るく聡明でとても好印象だった。自己紹介をし、一通りの話をするも、留美の叔母の美奈子(黒木瞳)が現れない。仕方なく食事をしながら待つがそれも限界・・・と思ったときに、ついに叔母の美奈子が登場する。 その瞬間、「叔母の概念を崩された・・・」と心の中で呟く卓三がいた。 だが、食事会が進むにつれて不穏な空気が漂い始める。卓三の話した内容に美奈子が食って掛かり、二人はヒートアップ。初対面なのに完全に言い合いのケンカに発展してしまったのだ。出会いは最悪。だが、運命は・・・二人を放っておかなかった。。。。 東京・下町を舞台に繰り広げられる「ケンカから始まる恋」はこうして幕を開けた―。

<鑑賞チャネル>
アプリ「TVer」

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2017.01.13

映画『男はつらいよ 寅次郎真実一路』(お薦め度★★★)

ついに、寅さん不倫か?と思わせる変則的な物語です。
マドンナとなる大原麗子は2回目(前回は第22作)で、脚本に無理がありいつもの寅さんワールドが楽しめません。

そもそも、大手証券会社の課長(米倉斉加年)が職場放棄してファイアーしてしまう描写が薄くて弱いので設定に無理がありました。しかも、その奥さんに惚れる寅さんの軽率さは否めません。

1984年当時の証券会社が描かれており興味深く観入りました。IT化前なので、証券取引所には人が溢れていて、売買の熱気が半端ありませんでした。また、情報セキュリティの概念が皆無の時代で、寅さんが簡単に社内に入れるという現代ではありえないほのぼのとした時代であったことが映し出されています。

ラストの寅さんが旅立つシーンはらしさを感じたものの、寅さんの中でも低レベルでした。大原麗子も前回のほうが好演していました。

以下、WOWOWオンラインから転載。
  
<作品データ>
制作年:1984
制作国:日本

<スタッフ>
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純

<キャスト>
車寅次郎:渥美清
さくら:倍賞千恵子
富永ふじ子:大原麗子
富永健吉:米倉斉加年
静子:津島恵子
和代:風見章子
富永進介:辰巳柳太郎
 
<番組紹介/解説>
渥美清主演「男はつらいよ」シリーズの第34作。寅さんはエリート・サラリーマンの美しい妻に惚れて……。マドンナ女優はシリーズ2度目で、前回とは異なる役の大原麗子。

テキ屋の寅次郎は故郷の柴又に帰るが、居酒屋で偶然隣り合わせた大手証券会社の課長、富永と意気投合。翌日、富永と痛飲した寅次郎はすっかり酔っ払い、牛久沼にある富永の家に一晩泊まる。翌朝、富永の妻、ふじ子と会った寅次郎は美人の彼女に好意を抱いてしまう。数日後、忙しい生活にストレスをためた富永が会社に出勤せず、失踪する事件が。寅次郎はふじ子の夫探しを手伝おうと、鹿児島県薩摩半島にある富永の実家に同行する。

<鑑賞チャネル>
dTV(2月4日まで無料です。)

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2017.01.12

映画『ガガーリン 世界を変えた108分』(お薦め度★★★)

編集が冴えています。
骨太の構成で宇宙船から見える地球の姿など重厚な映像は圧巻でした。

宇宙開発といえば、アメリカ映画によるアメリカ自身を題材にしたものしかお目にかかれません。ロシア映画で初めて旧ソ連での宇宙開発の全容を知ることができました。同じ宇宙を目指すロケットであっても発射台も含めてデザインが違っています。

本作で語られる宇宙飛行士は、当時の技術力が死と隣り合わせということを自覚していて悲壮感に溢れています。この点はアメリカとの違いがあるように思います。それにしても、再突入後に宇宙船から脱出してパラシュート降下で帰還したとは、危険過ぎて驚きました。

ガガーリンといえば、「地球は青かった」で日本でもあまりにも有名ですが、彼がどのような生い立ちで栄誉を獲得したのか、しかも成功後に若くして亡くなられたことも全く知りませんでした。

冷戦時代における宇宙開発の緊張感がヒシヒシと伝わる意味のある作品です。傑作の映画『メトロ42』以来、2本目のロシア映画になりますが、まだまだ世界に通じる良質な作品が眠っていると感じます。

以下、WOWOWオンラインから転載。

<作品データ>
原題:Gagarin. Pervyy v kosmose
制作年:2013
制作国:ロシア

<スタッフ>
監督:パヴェル=パルホメンコ
製作:オレグ=カペネツ、イゴール=トルストゥノフ
脚本:アンドレイ=ディミトリエフ、オレグ=カペネツ
撮影:アントン=アントノフ
音楽:ジョージ=カリス

<キャスト>
ユーリー=ガガーリン:ヤロスラフ=ジャルニン
セルゲイ=コロリョフ:ミハイル=フィリポフ
ヴァレンチナ:オルガ=イヴァノヴァ
ガガーリンの母親:ナジェジダ=マルキナ
ガガーリンの父親:ヴィクトル=プロスクーリン

<番組紹介/解説>
1961年、人類初となる有人宇宙飛行に成功した旧ソ連の宇宙飛行士、ユーリー・ガガーリン。一躍世界の英雄となった彼の知られざる半生と大冒険の全容を描いた伝記映画。

1961年4月11日の夜、人類初となる有人宇宙飛行のロケット打ち上げを翌日に控えて床に就くソ連の宇宙飛行士ガガーリンの姿を、設計技師長のコロリョフはそっと眺めやる。その場では安眠を装ってたぬき寝入りをしていたガガーリンだが、やはり興奮と不安で、なかなか眠りに就くことができずにいた。翌日、彼は、宇宙船ボストーク1号に乗り込んでいよいよ宇宙へ向けて旅立つが、彼の脳裏をさまざまな過去の思い出が駆け巡る。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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