2017.11.07

映画『クロノス』(お薦め度★★)

ギレルモ=デル=トロ監督のダークファンタジーと言えば『パンズ・ラビリンス』ですが、長編デビュー作の本作は比較できない内容です。

ともかく古い映画に感じます。盛り上がらない展開にも関わらず、主人公の悲惨さは度を越していました。怖さもスリリングな要素も残念なレベルです。共感できない不条理な世界観の中にあって孫娘アウロラ役の子役が見事な美形の女児で、主人公の祖父をいわわる、いたいけで健気な存在に癒やされました。それだけです。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Cronos
制作年:1993
制作国:メキシコ
内容時間:93分
 
<スタッフ>
監督・脚本:ギレルモ=デル=トロ
製作:ベルサ=ナヴァロ、アーサー=ゴーソン
撮影:ギレルモ=ナヴァロ
音楽:ハビエル=アルバレス
 
<キャスト>
ヘスス=グリス:フェデリコ=ルッピ
アンヘル:ロン=パールマン
アウロラ:タマラ=サナス
デ=ラ=グァルディア:クラウディオ=ブルック
メルセデス:マルガリータ=イサベル
 
<イントロダクション>
後に「パシフィック・リム」をヒットさせる鬼才G・デル・トロの長編監督デビュー作。1937年、小さな謎の機械“クロノス”が人間を吸血鬼に変えていく、戦慄のホラー。
 
デル・トロ作品には大衆向けヒット作も多い一方、本作は「デビルズ・バックボーン」「パンズ・ラビリンス」「クリムゾン・ピーク」(製作総指揮した「永遠のこどもたち」も)に通じる、デル・トロ独自の妖しくスリリングな美学が見もの。まず“クロノス”の変形に驚かされ、吸血鬼マニアであるデル・トロならではの凝りに凝った描写、絵画のような鮮烈な映像美など、この長編デビュー作でデル・トロが既に自身の世界観を確立させていた事実を再発見させられる。ちなみに“クロノス”とは時間の神とされる存在が由来。
 
<放送内容>
後に「パシフィック・リム」をヒットさせる鬼才G・デル・トロの長編監督デビュー作。1937年、小さな謎の機械“クロノス”が人間を吸血鬼に変えていく、戦慄のホラー。
 
16世紀メキシコ。ある錬金術師は永遠の命を与える鍵となる小さな機械を作り、“クロノス”と名付ける。時はたち、1937年。古物商のヘススは偶然、天使の像に隠されていた“クロノス”を見つけるが、それに血を吸われてしまう。以来ヘススは血を飲みたくなり、体も若返っていく。ヘススの孫娘アウロラが祖父を心配して“クロノス”を隠す一方、不老不死になりたい富豪グァルディアはおいのアンヘルに“クロノス”を探させる。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.11.06

映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(お薦め度★★)

もう少し面白い作品だと思っていました。
全編ハイテンション過ぎて引きます。バイオレンスとコメディが爆発するだけで、バタバタして収まりが悪い内容です。

クドカンの脚本にしては、思いっきり笑えるシーンはありません。潜入捜査と言いながら、ヒロインとのからみが頻発して緊張感はどこ吹く風でした。

これくらいのクオリティで続編が作られるのは意外でした。WOWOWが『土竜の唄 香港狂騒曲』も放映してくれたので、観る予定ではあります。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
制作年:2014
制作国:日本
内容時間:130分

<スタッフ>
監督:三池崇史
製作:石原隆、都築伸一郎ほか
脚本:宮藤官九郎
撮影:北信康
音楽:遠藤浩二

<キャスト>
菊川玲二:生田斗真
若木純奈:仲里依紗
月原旬:山田孝之
黒河剣太:上地雄輔
猫沢一誠:岡村隆史
日浦匡也:堤真一

<イントロダクション>
元交番勤務の巡査が潜入捜査で犯罪組織に潜り込み、通称“モグラ”となって合成麻薬MDMAの密売ルートを暴く。生田斗真ほか、豪華キャスト共演の犯罪コメディ。

高橋のぼるのコミックを「ゼブラーマン」シリーズの宮藤官九郎脚本、三池崇史監督コンビで実写映画化。正統派ラブストーリーからサスペンスアクションまで、幅広い役柄を演じてきた演技派・生田斗真のこれまでとは違うテンションの高さに驚かされる。そして、ひと目見ただけでは本人だと分からない姿で登場するキャストのはじけた演技も見もの。宮藤脚本らしいテンポのいいセリフの応酬や間合いで楽しませるが、中でも主人公が潜入捜査のイロハを教えてもらう“土竜の唄”が歌われる場面の歌詞の内容に注目だ。

<放送内容>
元交番勤務の巡査が潜入捜査で犯罪組織に潜り込み、通称“モグラ”となって合成麻薬MDMAの密売ルートを暴く。生田斗真ほか、豪華キャスト共演の犯罪コメディ。

警察学校を最低の成績で卒業し、月間の始末書枚数のワースト記録を樹立した交番勤務の巡査、菊川。ある日、彼は署長から突然クビを言い渡され、犯罪組織に潜入する潜入捜査官として、関東一円を地盤とする武闘派暴力団組織“数寄矢会”会長を挙げることを命じられる。菊川は悩んだ末に覚悟を決めて闇カジノ“虎ジャガー”に潜り込み、そこで数寄矢会傘下、阿湖義組の若頭で、“クレイジーパピヨン”こと日浦に気に入られる。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.11.03

映画『ファルコン イタリア警察特殊部隊』(お薦め度★★)

意味不明の物語です。
イタリア警察特殊部隊とタイトルにあるので、テロ対策のハードバイオレンスなアクション映画と予想したのですが、全く理解出来ないバディものでした。

悪徳刑事二人がお互いの秘密を守りながら、阿吽の呼吸で事件を解決する物語を期待するのですが、結果何も解決しない前代未聞の結末を迎えます。

世界マーケットに通用する作品ではありません。観る価値はありません。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Falchi
制作年:2017
制作国:イタリア
内容時間:99分

<スタッフ>
監督:トニ=ダンジェロ
脚本:トニ=ダンジェロ、ジョルジオ=カルーソ、マルチェロ=オルヴィエーリ
撮影:リッコ=マーラ
音楽:ニーノ=ダンジェロ

<キャスト>
ペペ:フォルトゥナート=チェルリーノ
フランチェスコ:ミケーレ=リオンディーノ
マリノ:ピッポ=デルボーノ
ルッス:アニエロ=アレーナ

<イントロダクション>
イタリア南部のナポリで国家警察に所属する刑事コンビ、ペペとフランチェスコがチャイニーズマフィアと激闘を繰り広げる、ハードタッチのイタリア産異色ポリスアクション。

イタリア南部の観光地にしてイタリア第3の都市でもあるナポリ。そこを舞台に刑事コンビの苦悩と彼らが繰り広げる死闘を、ハードに描いた異色アクション。まずこのコンビ、あまり仲がよくない。それぞれが悩みを抱え、時に熱い行動に出る点は共通しているが、2人の大人、それぞれの世界を異なるムードで描いたのが異色だ。しかしドキュメンタリーも手掛けたことがあるT・ダンジェロ監督は、最小限のせりふでスタイリッシュな味わいを醸した。昼も夜も美しいナポリの風景も見ものだ。WOWOWの放送が日本初公開。

<放送内容>
イタリア南部のナポリで国家警察に所属する刑事コンビ、ペペとフランチェスコがチャイニーズマフィアと激闘を繰り広げる、ハードタッチのイタリア産異色ポリスアクション。
ナポリ。国家警察で働く刑事コンビ、ベテランのペペと若手のフランチェスコは、荒っぽい方法を使ってでも犯罪者を捕まえる毎日。だがペペと仲がいい同僚マリノは不正をある情報屋に密告され、自殺してしまう。ペペはマリノの飼い犬を引き取って育てることにする。一方、かつて仕事で失敗をして以来、情緒不安定なフランチェスコは先輩マリノの死にショックを受け、その情報屋を殺すが、中国人マッサージ嬢に目撃されてしまい……。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.11.01

映画『ヴィジット』(お薦め度★★)

M=ナイト=シャマランは、ネタ切れなのでしょうか。
従来の作風を捨てて、いよいよ『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と同様のファウンドフッテージ形式を用いています。疑似ドキュメンタリーは、緊急時でもどんな非常事態でもビデオ撮影を続けるという真っ赤な嘘があるため、その世界観に入ることはありません。生命の危険があっても素人がカメラを回し続けるファウンドフッテージ形式の虚構はうんざりです。本作も他の監督による作品群と代わり映えがしません。

シャマラン監督は『シックス・センス』で強烈なインパクトにより売れっ子になったものの、それ以降は話題が先行するだけで、『シックス・センス』に肩を並べるような作品は作れていません。

本作ではいくつかドキッとするシーンはあったものの、ハラハラドキドキさせるシーンは少なく、恐怖を畳み掛ける要素を欠いていました。そして最後の謎解きはあまりに虚しく、腹立たしさを感じました。

要する初対面において本人確認をどうするかだけの問題です。現実には有り得ませんが、それをサイコパスという要素で盛っただけの陳腐なスリラーでした。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:The Visit
制作年:2015
制作国:アメリカ
内容時間:94分
 
<スタッフ>
監督・脚本:M=ナイト=シャマラン
製作:ジェイソン=ブラム、マーク=ビエンストック、M=ナイト=シャマラン
撮影:マリス=アルベルティ
 
<キャスト>
ベッカ:オリヴィア=デヨング
タイラー:エド=オクセンボウルド
祖母:ディアナ=デュナガン
祖父:ピーター=マクロビー
ママ:キャスリン=ハーン
 
<イントロダクション>
初めて出会う祖父母と楽しい休暇を過ごすべく、人里離れた母親の実家へ訪問旅行に出掛けた姉弟を待ち受ける恐怖を、M・ナイト・シャマラン監督が鮮烈に描く衝撃のホラー。
「シックス・センス」や「サイン」などで映画ファンをあっと言わせて一世を風靡し、天才ストーリーテラーの名をほしいままにした鬼才シャマラン監督。今回、久々にオリジナル脚本をもとに、超低予算&ノースターながらもスリラー映画という自らの原点に回帰した同監督が、彼お得意のひねった話術と巧妙な仕掛けを凝らしてその本領を存分に発揮。手軽なハンディカメラによる主観映像を主体に、ハラハラドキドキ感満点のサスペンス劇を巧みに構築して、全米でみごとスマッシュヒットを記録し、完全復活を果たした。
 
<放送内容>
初めて出会う祖父母と楽しい休暇を過ごすべく、人里離れた母親の実家へ訪問旅行に出掛けた姉弟を待ち受ける恐怖を、M・ナイト・シャマラン監督が鮮烈に描く衝撃のホラー。
将来は映画監督志望の15歳の姉ベッカと、ラッパー志望の13歳の弟タイラー。両親の離婚によるショックからなかなか立ち直れないでいる2人を慰めようと、ペンシルベニア州の人里離れた場所に住む母親方の祖父母が、都会暮らしの孫たちに、遊びにおいで、と誘ったのをきっかけに、姉弟はいざ1週間の訪問旅行へと出発。ベッカはこれを機に家族のドキュメンタリーを撮ろうと、持参したカメラで動画を撮影し続けるのだが…。
 
<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.10.31

映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(お薦め度★★)

不思議なタイトルに興味を惹かれ、予告編でウルッとさせられたので、映画館に行こうかと考えた作品です。
 
福士蒼汰と小松菜奈のカップルは良くマッチしています。恋愛エピソードも悪くありません。しかし、設定がダメです。時系列が整理できず、絶えず考えてしまい物語どころでは無くなりました。
 
SFのパラレルワールドとしては、理解できない設定です。このアイデアでラブストーリーに仕上げるのは、無理筋です。
 
長期レンジで認知症というのであれば、例えば『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のように作品として成り立つのですが、短期間という制限で、時間の進行に対して記憶が退行または欠落していくのは全く理解できません。記憶の扱いが雑過ぎです。
 
期待作だと思ったのですが、残念です。
 
以下、WOWOWオンラインから引用。


<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:111分
 
<スタッフ>
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子
撮影:山田康介
音楽:松谷卓
 
<キャスト>
南山高寿:福士蒼汰
福寿愛美:小松菜奈
上山正一:東出昌大
林:山田裕貴
福寿愛美:清原果耶
南山たかもり:大鷹明良
南山えいこ:宮崎美子
 
<イントロダクション>
若手2大人気俳優、福士蒼汰と小松菜奈が初共演したファンタスティックラブストーリー。美大生が一目惚れしたのはミステリアスで美しい女性。だが彼女には秘密が……?
 
七月隆文の大ヒット小説を、「アオハライド」の吉田智子脚本&三木孝浩監督というコンビが映画化。前半は福士演じる高寿と小松演じる愛美の初々しい恋愛が描かれ、初めてのことがあるたびに愛美が涙を流すという描写が繰り返し出てくる。だが、タイトルである「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が出た瞬間から雰囲気がまったく違ってくる。昨今流行の恋愛映画とはひと味違い、ひねりの効いた思わぬ展開にビックリさせられるはずだ。これまでの作品と異なった演技を見せる福士と小松のすがすがしさも魅力の一つ。

<放送内容>
若手2大人気俳優、福士蒼汰と小松菜奈が初共演したファンタスティックラブストーリー。美大生が一目惚れしたのはミステリアスで美しい女性。だが彼女には秘密が……?
 
京都の美大に通う高寿は、いつも通りに大学へ向かう電車の中で愛美と出会い、ひと目見た瞬間、恋に落ちる。勇気を振り絞って声を掛け、また会う約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は突然涙してしまう。愛美のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だが、不器用な自分を受け入れてくれた彼女にますます惹かれていく。そして初めてのデートで告白した高寿は、OKをくれた彼女との交際をスタートさせるが……。
 
<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.10.29

映画『聖の青春』(お薦め度★★)

原作を知っている方は観ないほうが良いでしょう。一番大切なシーンは創作されており、ドキュメンタリーとしての価値もありません。

村山聖棋士を知ったのは、深く感動した原作でした。しかも映画化されることを知り、2016年11月19日の劇場公開を心待ちにしていた一人でした。しかし、映画鑑賞は見送っていました。

【関連記事】
2014.05.29 将棋棋士・村山聖の生涯を描いた『聖の青春』を読んで号泣した
2016.02.03 映画『聖の青春』が2016年秋公開される

それは何故か。
村山聖棋士の29年間を記した原作をわずか2時間余りの映画で描ける訳がありません。いろいろな要素が詰まっている物語の一部を切り出す映画は、原作を読んだ者にとって大きな違いを感じさせるからです。そのため、公開後に原作とのギャップをレビューしたブロガー記事を読んで映画館で観ることを断念しました。

しかしながら、映画は観ないと始まらないので、WOWOWで初放送される機会にリアルタイムで観ました。

松山ケンイチ(村山聖)と東出昌大(羽生善治)の二人の演技が優れていても駄目です。ほとんでお何も伝わってきません。短い尺では映像化しにくい原作であることは十分に理解していますが、師弟関係や親子関係がしっかりと反映されたとは思えません。ましてや、勝つことに執念を燃やした一人の棋士の生き様が描かれていません。

はっきり言って、駄作とは思いませんが失敗作です。特に母親役の竹下景子からは、半生を病気と闘ってきた息子に対する情愛が感じられませんでした。彼女はこんな大根役者でしたっけ。

以下、WOWOWオンラインからの引用。

<作品データ>
制作年:2016
制作国:日本
内容時間:124分

<スタッフ>
監督:森義隆
脚本:向井康介
撮影:柳島克己
音楽:半野喜弘

<キャスト>
村山聖:松山ケンイチ
羽生善治:東出昌大
江川貢:染谷将太
橘正一郎:安田顕
荒崎学:柄本時生
村山伸一:北見敏之
橋口陽二:筒井道隆
村山トミコ:竹下景子
森信雄:リリー・フランキー

<イントロダクション>
病と戦いながらも将棋に命を懸け、ライバルと激闘を繰り広げ続けた天才棋士の生涯を再現。徹底した役作りで実在の棋士役を体現した、松山ケンイチの熱演が光る青春ドラマ。

作家・大崎善生のデビュー作となったノンフィクション小説を、「ひゃくはち」「宇宙兄弟」の森義隆監督が映画化。29歳の若さで逝去した天才棋士・村山聖(さとし)役に、松山は体重を増やすなどして見た目からがらりと変える“デ・ニーロ”アプローチで挑んだ。ライバルとなる羽生善治役を演じた東出昌大は見た目より雰囲気重視で、まるで羽生がそこにいるかのような存在感。映画は淡々と冷静な視線で進み、無理に泣かせようとはせず、松山と東出の火花散る演技対決をじっくりと描くことで見る者の心を突き動かす。

<放送内容>
病と戦いながらも将棋に命を懸け、ライバルと激闘を繰り広げ続けた天才棋士の生涯を再現。徹底した役作りで実在の棋士役を体現した、松山ケンイチの熱演が光る青春ドラマ。
“西の怪童”と呼ばれる将棋七段の村山は、幼少時からネフローゼという腎臓の難病を患い、無理の利かない体と闘いながら、将棋界最高峰のタイトル“名人”を目指して快進撃を続けてきた。そんな彼の前に、将棋界で旋風を巻き起こしていた同世代の天才棋士、羽生が立ちはだかる。すでに新名人となっていた彼との対局で村山は必死に食らいつくものの、結局は負けてしまう。羽生と戦いたいという一心で村山は東京へ向かうが……。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.10.21

ドラマ「埋もれる殺意〜26年の沈黙〜」 [全6話](お薦め度★★)

第2シーズンは最初からLGBT作品だとわかります。
第1シーズンと同様に設定が緻密で犯人の背景を掘り下げた脚本は濃厚です。しかし、あまりにも様々なテーマを加え過ぎて、伏線が満載で話が複雑になってついて行けません。

そして、前シーズンでも感じたように26年も前の事件の関係者の記憶が全くあせていないことです。いくら事件当事者の記憶は鮮明なはずといえども、四半世紀前の記憶が簡単に辿れる訳がありません。英国人は記憶力が世界の中でも抜きん出いることを誇りたいのかとも深読みしてしまいます。

次シーズンの製作が決まっているようですが、最終回で完結させていないので当たり前です。こんな禁じ手を使うべきではありません。

はっきり言って、2シーズン続けて盛り上がりに欠けるメリハリのない演出はもう御免です。第3シーズンは期待しません。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<オンエア情報>
WOWOW、2017年10月15日一挙放送。英国クライムサスペンス。

<スタッフ>
製作総指揮:クリス=ラング、サリー=ヘインズ、ローラ=マッキー
脚本:クリス=ラング

<キャスト>
キャシー=スチュアート:ニコラ=ウォーカー(声)野沢由香里
サニル=“サニー”=カーン:サンジーヴ=バスカー(声)目黒光祐
テッサ=ニクソン:ロレイン=アシュボーン(声)井上明子
コリン=オズボーン:マーク=ボナー(声)田村真
マリオン=ケルシー:ロージー=カヴァリエロ(声)山口協佳
サラ=マームード:バドリア=ティミミ(声)岸本百恵
マーティン=ヒューズ:ピーター=イーガン(声)関口雄吾
タイラー:ジョセフ=アルティン(声)梅原裕一郎

<イントロダクション>
緻密なストーリーで話題となった英国のクライムサスペンスの第2弾。川で発見されたのは26年前に失踪した男性の遺体。未解決事件の真相を警部キャシーが追う。

2015年に全英ITV系で放送され、英国アカデミー賞テレビ部門でトム・コートネイが助演男優賞に輝いたクライムサスペンス“「埋もれる殺意」〜39年目の真実〜”。その第2シーズン“「埋もれる殺意」〜26年の沈黙〜”(2017年1〜2月に本国で放送)をお届けする。
本国ではまたしても好評で、第3シーズンの製作も決まっている。前シーズンに続いて女性警部キャシーと警部補サニーのコンビを中心とした捜査チームが事件の真相に迫る。
川底から遺体の入ったスーツケースが見つかり、キャシーらが捜査に乗り出す。遺留品から遺体は26年前に失踪した男性のものだと分かり、さらに調べを進めると、ある4人の容疑者が浮上するが……。多彩な登場人物が織り成す人間関係を丁寧に描く緻密なストーリーを、速いテンポでミステリアスに描く演出は快調。ロンドン一帯に加えオックスフォード、ブライトン、ソールズベリーなど各地を舞台にしたスケールアップぶりも見もの。

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2017.10.02

ドラマ「ウツボカズラの夢」[全8話](お薦め度★★)

最後に行くほど何がなんだかわからなくなってしまうドラマです。

主人公の志田未来が、実家から追い出されて遠い親戚を頼って居候して、その家に何としてでも留まりたいと策略を練るお話です。

前半までは居候先の家族の秘密を握って「家政婦は見た」的なサスペンスで引っ張ってくれますが、後半はほとんど家族間でバレて居候を続けるための交渉の切り札でなくなり、居候が続けらなくなる危機が訪れるという展開です。

第一に理解できないのは、これだけの野心がある主人公が、居候先の家に固執する意味が全くわかりません。大塚寧々が演じる奥さんを除くと、付き合いたくない人間ばかりです。何ゆえこだわるのか。ましてや、どんでん返しのような2年後が描かれ、ラストで奥さんと老女のそれぞれに吐き出す主人公のセリフは何を言っているのか意味不明でした。何を主張したいのかかわらず、まるっきり脚本が壊れている印象でした。

若手で実力のある志田未来が、悪女としてどんだけ化けるのか期待していたのですが、そのような設定では無く、暗いトーンのままで希望を見いだせない残念な作品でした。

以下、オフィシャルサイトから引用。

<オンエア情報>
フジテレビ、    2017年8月5日〜9月30日毎週土曜23時40分放送。「オトナの土ドラ」枠。
 
<スタッフ>
原作:乃南アサ「ウツボカズラの夢」(双葉文庫 刊)
脚本:藤井清美、中村由加里
音楽:木村秀彬
主題歌:SPYAIR「MIDNIGHT」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
監督:金子与志一、石川勝己、安食大輔
企画:横田誠(東海テレビ)
プロデュース:松本圭右(東海テレビ)、竹内絵唱(松竹)
制作著作:松竹株式会社
制作:東海テレビ放送株式会社

<キャスト>
志田未来
大塚寧々
国生さゆり
松本利夫
玄理
春田純一
上杉柊平
真木恵未
川島鈴遥
前田旺志郎
芳本美代子
羽場裕一
松原智恵子

<作品概要>
長野県中野市。18歳の斉藤未芙由(志田未来)は母・幸恵(芳本美代子)の病室にいた。幸恵は重病を患い、もう間もなく命を終えようとしていた。母の病気が分かったのは高校3年になってからだった。この一年、大半を母の看病と家事に費やし、気付くと卒業後の進路も無い。
「大丈夫。まっすぐに生きていれば、絶対に誰かが助けてくれる」
母の言葉に疑問と、かすかな反発を感じる未芙由。母は分かっていなかったのだ。自分が死んだあと、夫の幸司(春田純一)が愛人のはるか(玄理)を家に引き入れることを。そして、その愛人と父によって、未芙由が家を追い出されてしまうことも・・・・・・
8か月後――
未芙由は東京の高級住宅地にある一軒の家の前にたどり着く。そこは母の従妹、鹿島田尚子(大塚寧々)の家だった。
目の前にあったのは、未芙由を圧倒するような大きな二世帯住宅だった。2つあるインターホンの片方を押すと、「どなたですか?」と無愛想な老女の声が聞こえてくる。未芙由はなんとかセールスでも勧誘でもないことを信じて貰い、出てきた鹿島田久子(松原智恵子)に尚子から貰った手紙を見せる。そこには尚子の字で「あなたのお母さんにはお世話になったから、良かったらうちにいらっしゃい」と書かれてあった。
だが、久子から出てきた言葉は意外なものだった。「わたしは何も聞いていません」開かれたドアが固く閉ざされてしまう。
1時間後・・・・・・やっと尚子が友人の福本仁美(国生さゆり)を連れて帰って来る。
ようやく家に入れてもらえる未芙由。鹿島田家は二世帯住宅で、久子は尚子の夫の母親だという。尚子は明るく優しかった。だが、この家で暮らしてゆくつもりだった未芙由は次に放った尚子の言葉に愕然とする。「で、どのくらいいると思ってればいい?一ヶ月?」
まっすぐに生きていても助けなんか絶対に来ない――
未芙由は、わずかな荷物と全財産の3万円を見る。鹿島田家のある高級住宅街で3万円で買える土地はたかだか片足分だ。せめて両足で立ちたい・・・・・・未芙由の中で何かが変わり始める。
そんなある日、未芙由は尚子の夫・雄太郎(羽場裕一)が部屋に愛人へのプレゼントを隠していたことに気付き・・・・・・

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2017.09.30

映画『ダゲレオタイプの女』(お薦め度★★)

面白くありません。

奇妙な展開になるきっかけが、唐突でその対処の仕方が現実的でないので戸惑いました。
その重要なエピソードにリアリティを感じられないので、後半の浮世離れした内容に違和感ばかりで、最後までしっくりしませんでした。

ダークファンタジーというほど洗練されていないので、捉えどころのない中途半端さが目立ちます。

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Le secret de la chambre noire
制作年:2016
制作国:フランス・ベルギー・日本
内容時間:132分

<スタッフ>
監督・脚本:黒沢清
撮影:アレクシ=カヴィルシーヌ
音楽:グレゴワール=エッツェル

<キャスト>
ジャン=マラシス:タハール=ラヒム
マリー=エグレー:コンスタンス=ルソー
ステファン=エグレー:オリヴィエ=グルメ
ヴァンサン:マチュー=アマルリック
トマ:マリック=ジディ

<イントロダクション>
国際的な舞台で幅広く活躍する黒沢清監督が、日本・フランス・ベルギーの合作、オール・フランスロケを敢行し、全編フランス語で撮り上げた、優美で切ない幻想怪奇映画。

近年は新作が相次いで海外の映画祭に出品されて高い評価と支持を得、日本のみならず世界中に多くのファンを持つ黒沢清監督が、本作ではオール・フランスロケを敢行。オール外国人キャスト、そして全編フランス語による会話と、自らをあえてアウェイの場に置きながら、端正なゴシックホラーと切ないラブロマンスが絶妙に融合した、同監督ならではの様式美に満ちた戦慄的傑作をみごとに生み出した。「消えた声が、その名を呼ぶ」のT・ラヒム、「女っ気なし」のC・ルソーらによる息詰まる競演は最後まで目が離せない。

<放送内容>
国際的な舞台で幅広く活躍する黒沢清監督が、日本・フランス・ベルギーの合作、オール・フランスロケを敢行し、全編フランス語で撮り上げた、優美で切ない幻想怪奇映画。
パリ郊外の古めかしい屋敷にスタジオを構え、世界最古の写真撮影技法であるダゲレオタイプでの撮影にこだわりながら商売を続けている中年写真家のステファン。ダゲレオタイプでの写真撮影には長時間の露光が必要なため、被写体となるモデルは、特殊な器具に身体を固定・拘束され、苦痛を伴う。ステファンの新たな撮影助手に採用されたジャンは、父親のためにモデルを務める娘マリーの美しさに魅せられ、彼女と恋に落ちるが…。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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2017.09.29

映画『ニック/NICK アウトサイダー』(お薦め度★★)

あれっ?シリーズ第5作は爆死です。
あり得ない設定で、リアリティを無視した演出にガッカリです。TVシリーズが第4作で終了して、第5作は映画として製作されたのですが、有終の美を飾ることが出来ませんでした。

第4作から引き続きロシアンコネクションの意味がわかりません。トルコ、ロシアと映画ならではの贅沢なロケを敢行しましたが、説明不足で消化不良に陥ります。

さらには、ヒヤヒヤドキドキを強調するあまり、臭すぎる演技のオンパレードでお手上げになりました。

シリーズ最後に失敗作を持ってくるところが、ドイツらしいのでしょうか。はっきり言って第5作の劇場版は不要でした。

【「ニック」シリーズ5作関連記事】
2017.09.08 映画『ニック/NICK 狼の掟』(お薦め度★★★★)
2017.09.13 映画『ニック/NICK リベンジ』(お薦め度★★★★)
2017.09.23 映画『ニック/NICK ハードペイン』(お薦め度★★★★★)
2017.09.26 映画『ニック/NICK ラスト・フューリー』(お薦め度★★★★)
2017.09.29 映画『ニック/NICK アウトサイダー』(お薦め度★★)

以下、WOWOWオンラインから引用。

<作品データ>
原題:Tschiller: Off Duty
制作年:2016
制作国:ドイツ
内容時間:125分

<スタッフ>
監督:クリスティアン=アルヴァルト
製作:クリスティアン=アルヴァルト、ジークフリート=カムル、ティル=シュヴァイガーほか
脚本:クリストフ=ダルンスタット
撮影:クリストフ=ヴァール
音楽:マルティン=トードシャローヴ

<キャスト>
ニック=チラー:ティル=シュヴァイガー
ヤルシン=グメル:ファーリ=ヤルディム
シェケル:ウーズグール=エムレ=イルディリム
レニー=チラー:ルナ=シュヴァイガー
フィラト=アスタン:エルダル=イルディズ
ダーシャ:アリオナ=コンスタンチノヴァ
ゴリツィン刑事:エゴール=パツェンコ

<イントロダクション>
T・シュヴァイガーがはみ出し刑事ニックを熱演するハードアクション第5弾。捕らえられた娘を捜してロシアへと飛んだニックが、凶悪ロシアンマフィアと死闘を繰り広げる。

ドイツのテレビ局で1970年から続く長寿警察ドラマ「Tatort(犯行現場)」内で、シュヴァイガー扮する刑事ニックを主人公にするシリーズ4作が放送された後、好評を受けて製作された劇場版。舞台はTV版のハンブルクからトルコ、ロシアへと拡大し、ロシアンマフィアを相手にこれまで以上のハードアクションが展開する。過去4作で死闘を繰り広げた宿敵アスタン団の首領フィラトとの決着、そして死んだと思われていたある人物の復活など、シリーズものならではの要素も多数あり、ぜひ順を追って楽しみたい。

<放送内容>
T・シュヴァイガーがはみ出し刑事ニックを熱演するハードアクション第5弾。捕らえられた娘を捜してロシアへと飛んだニックが、凶悪ロシアンマフィアと死闘を繰り広げる。
ニックの活躍によって犯罪組織アスタン団は壊滅、逮捕された首領フィラトはトルコに送還された。一方、ニックの娘レニーはフィラトに復讐するため、父にも知らせずトルコへ入国するが、裏から手を回して自由の身となったフィラトによって逆に捕まってしまう。連絡の取れない娘の身を案ずるニックは携帯電話の信号を追ってトルコへ飛ぶが、彼女はフィラトが新たに手を組んだロシアンマフィアによってモスクワへと連れ去られていた。

<鑑賞チャネル>
WOWOW

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