2021.02.25

単行本『三島由紀夫 なぜ、死んでみせねばならなかったのか』で著者の明確な分析にみせられた


題名:シリーズ・戦後思想のエッセンス 三島由紀夫 なぜ、死んでみせねばならなかったのか
著者:浜崎洋介(はまさき ようすけ)
発行日:2020年10月31日
発行所:NHK出版

1970年の三島事件を当時の報道でリアルタイムで知っている者にとって、彼の自決はいまだに鮮明に思い出されます。
本書では、三島由紀夫自身が自己批評して書いた『太陽と鉄』に基づいて解き明かします。

その理路整然とした無駄のない展開に圧倒されます。

三島由紀夫が放った美学に則った形で、彼の思想や等身大の生き方を、昭和の時代とともに描き出してくれます。
予め予定されていたかの如くの彼の死は、タイトル通りであると納得できます。

ともかく、自決というスキャンダラスなインパクトに引きずられることなく、三島由紀夫の内側の論理に接近するアプローチに感心しました。

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2021.02.14

単行本『明治維新の大嘘』は日本人必読の書だ

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題名:99%の日本人が知らない明治維新の大嘘 「司馬遼太郎の日本史」の罠
著者:三橋貴明(みつはし たかあき)
発行日:2019年3月5日
発行所:株式会社経営科学出版

著者・三橋貴明氏は経済だけでなく、歴史観においても巨人です。

サブタイトル通り、99%の日本人が知らないに該当していました。

明治維新で開国し大国になったという大嘘に騙されていました。GDPで比較すると江戸期は欧米よりも大きく、「ペリーの黒船」が来た当時も米国よりも日本の方が大きかったとは全く知りませんでした。

それでは何故経済規模が小さかった米国の言うがままに開国したのかのは、本書で明確に理解できます。

そもそも日本は明治維新以前から経済規模が高く人口が多い大国だったことが分かります。それは現代の日本においても変わりません。

これまで、司馬遼太郎を始めとする小説家や歴史学者に騙され続けて来たのですね。

単行本『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』と同様に高校生の教科書にすべきほどの内容です。日本人の誇りを取り戻しましょう。

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2021.02.05

単行本『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』に感動した

題名:「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム
著者:茂木誠(もぎ まこと)
発行日:2019年7月14日
発行所:TAC出版

 

 

素晴らしい内容です。
特に満州事変以降の近代日本史に関しては、驚きの連続でした。
これまでの誤った国家観や歴史観に関して大幅に修正が出来、非常に多くのことを学べました。

特に「東京裁判」についての考察は見事です。
最近、映画『東京裁判』を鑑賞していて、大分理解が深まっていたのですが、国際的な視点で2つの問題点を指摘されています。

(1)連合国の戦争犯罪を裁かなかった
(2)事後法で裁いた

この指摘によって、戦勝国による違法な裁判という否定的な解釈を捨てることが出来ました。

是非とも、若い世代に読んで欲しい本です。高校生の世界史の教科書にして欲しいくらいです。

本作の最後の一文を読み終えて、泣きました。
自分自身のこれまでの誤った考えに対する反省と、中国、北朝鮮、韓国、ソ連と多くの敵に包囲されつつある難問だらけの日本のあるべき姿を先送りしてしまった情けなさに、そして若い世代へ希望を託さなければならないことに涙が流れました。

まさか、「戦争と平和」に特化したとはいえ世界史の教科書に泣かされるとは思ってもみませんでした。

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2021.01.16

ブックレット『日本の没落を望む7人の反日主義者』で日本の今後を本心から憂う

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題名:日本の没落を望む7人の反日主義者
著者:三橋貴明
発行日:2020年12月20日
発行所:株式会社経営科学出版

過激なタイトルですが、論理的な内容で飛躍は感じられません。
7人とは次の方々です。

・細川護熙
・上野千鶴子
・小林慶一郎
・土居丈朗
・吉川洋
・竹中平蔵
・デービッド=アトキンソン

竹中平蔵、デービッド=アトキンソン、土居丈朗の3人はウソばかりというのは、本著を読む以前から知っていました。他の4人に関してはこれから注意して行きます。

筆者の主張通り、これらの7名の主張にはレッテルを貼ったほうが分かりやすいと思います。

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2021.01.06

雑誌「表現者クライテリオン2021年1月号」特集”菅義偉論 改革者か、破壊者か”を読んだ

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特集の目次は次の通りです。

☆【編集長インタビュー】
◇古賀誠氏に聞く――「菅改革」は保守たり得るのか?
◆亀井静香氏に聞く――菅義偉 自ら光を出せない「月の政治家」
◇政治記者・鈴木棟一氏に聞く――「改革者」菅義偉の源流

☆【特集論考】
◇菅義偉は力ずくの政治を改めなければ破壊者になる/森田 実
◆菅政権は半グレ政権――欠陥だらけの権力者の運命はいかに/佐高 信
◇「菅義偉」とは誰なのか――故郷喪失者のルサンチマンについて/浜崎洋介
◆理念より実利優先の超現実主義者――改革志向の原点は「エリート」への反発/泉 宏
◇中抜きの宰相? ――政治家・菅義偉考/與那覇 潤
◆菅首相を保守の友とすることはできない/中島岳志

編集長の藤井聡氏は、「支持や批難の枠を超えて多角的、多面的に論ずる特集「菅義偉論」を企画」と冒頭に記述しています。偏りのない人選だと思います。

しかし、率直に言ってピンと来ません。政治家としてというよりも人としての魅力が感じられません。

本誌でもブレーンが竹中平蔵氏とデービッド=アトキンソンで、彼らの言う通りに政策を打ち出していることがわかるものの、菅義偉首相の核となる部分が見えません。

秋田出身で苦労人という割には、カジノを推進して中小企業を再編しようとしており、地方を大切にしようとする雰囲気は微塵も無く、ほとんど不可解な人物としてしか連想出来ませんでした。

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2021.01.05

単行本『菅政権誕生で日本が危ない3つの理由』は尤もだ

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題名:菅政権誕生で日本が危ない3つの理由
著者:三橋貴明
発行日:2020年11月15日
発行所:株式会社経営科学出版

菅義偉内閣(すがよしひでないかく)は、菅義偉が第99代内閣総理大臣に任命され、2020年(令和2年)9月16日に成立した日本の内閣です。

前・安倍晋三政権の政策を継承すると明言し、自民党総裁選挙では消費税を上げることを表明しています。

著者は、第2章のサブ見出しで「緊縮財政・構造改革・国家観なき政治では、日本は再び地獄を見る」として、突っ込んだ分析をされています。

特に国家観なき政治の箇所では次のように述べています。

「公助の供給者であるはずの政治家に「自助・共助・公助がモットーです」などと言われた日には、結局のところ小泉政権期から延々と続く「自己責任論」を意識していると断定せざるを得ない。政治家が「自助・共助・公助」などと言い出すということは、要するに、
「公を当てにせず、自己責任で」
と言っているのも同然なのだ。」

すでに4ヶ月経ちますが、コロナ対策について積極的に動いているようには思えません。

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2021.01.03

単行本『右の売国、左の亡国』で深刻過ぎる日本を再認識した

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題名:右の売国、左の亡国 2020sファイナルカット
著者:佐藤建志
発行日:2020年10月31日
発行所:株式会社経営科学出版

本書は、2017年にサブタイトル「2020年、日本は世界の中心で消滅する」で刊行されたものを、追加修正しています。

タイトルから突飛な分析と思っていたのですが、日本の現状を1945年の敗戦から読み解いており納得できました。

グローバル化やコロナ禍によって日本経済はボロボロになってますます悲惨な道を進んでいるにもかかわらず、右も左も抜本的な解決方法を用意することが出来ず、結局は亡国に向けての歩みを進めるだけであることが理解できます。

筆者はその解決方法を次のように述べていますが、戦後75年に及ぶ右と左の強固な翼賛体制が築かれていて容易ではないことも示しています。

「答えは単純と言えば単純です。ナショナリズムを本来の形、あるいは真の意味で再評価し、それを通じて日本否定の改革志向を脱却すればいいのです。」

全くその通りだと思います。

しかし、どうすれば良いのか、、、今までどちらかというとナショナリズムを否定してきた自分自身との対峙でもあると感じます。再学習しなければ、、、

本書は本当に重い提起をしてくれました。

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2020.12.28

単行本『本当はこわくない新型コロナウイルス』で正しく怖がろう!

 

題名:『本当はこわくない新型コロナウイルス 最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実』
著者:井上正康(いのうえ まさやす)
発行日:2020年10月12日
発行所:株式会社方丈社

11月からの新規感染者の増加を受けて、マスコミは第3波と呼び、PCR検査の陽性数で相変わらず恐怖を煽っています。同じことの繰り返しで進歩がありません。

このような時期だからこそ、冷静に考えなければなりません。そこで、最新コロナ情報をわかりやすく俯瞰的に解説した本書を読みました。今まで入手した情報のいろいろな疑問点が解決し、納得できます。

次の考察と提言がされています。

「新型コロナは健康な日本人には、”少し感染力の強い風邪”であり、基礎疾患のある高齢者を重点的にケアすることが有効であることも判明しました。」

「京都大学の山中伸弥教授が述べた”ファクターX”とは、”土着のコロナによる毎年の免疫的軍事訓練と新型の弱毒コロナ株による集団免疫の強化による感染への抵抗力”だったのです。」

「現在の緊急課題は「新型コロナを2類の指定感染症から格下げまたは除外する」ことです。さもなければ、毎年リスクの少ない無症状者を隔離して医療崩壊を招き、自粛を強要して社会を混乱させる元凶になり続けます。」

その通りではないでしょうか。今や新型コロナによる実害よりも、マスコミが煽った恐怖にによる人災が深刻化しています。

これまで毎年多くの季節性インフルエンザで1万人が死亡している事実には感心がないにも関わらず、新型コロナには過剰反応するのは違和感だらけです。

冬になればインフルエンザが流行って風邪をひくというサイクルに、新型コロナも乗っかった訳ですから、PCR陽性=コロナ感染者と日本に新型コロナが入ってきた今年の始めのときと同じ反応はナンセンスです。PCR検査は、ウイルスのRNAの断片を検出するだけなので、あくまで目安にすべきものです。

また、免疫力を高めれば高めるほど良いと考えるのは誤解だそうで、あくまでもバランスが大事とのことです。

ワクチンに関しても、抗体依存性感染増強(ADE)の可能性があり、デング熱、C型ウイルス肝炎、エイズなどに対しても有効なワクチンが開発されていないそうです。したがって、過大な幻想を抱かないことが大切だそうです。

本書を読んで、改めて感染予防を徹底すること、自分の頭で考えて行動することが重要であることを学びました。

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2020.10.29

「大阪都構想」を知るために雑誌「表現者クライテリオン11月号」を読んでいる

amazonに注文して2020年10月21日に雑誌「表現者クライテリオン11月号」が届きました。
初めて読みます。定価1362円です。
発行は啓文社書房で、編集長は京都大学大学院教授の藤井聡氏です。A5判216頁の読み応えのある装丁です。

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政令指定都市である大阪市を廃止して4つの特別区に分割することの是非を問う住民投票が11月1日に実施されます。

・5年前に否決されたのに、何故また行われるか。
・何故、住民投票なのか。
・何が争点なのか。

ほとんど分かりました。非常に重要なポイントが書かれています。

それにしても、大阪市民にとってとんでもないものだということが理解できました。
これは次の例えで、よく分かります。
「横浜市を廃止して、神奈川都にする構想」
全くあり得ません。

大阪市民はどう判断するか、見届けます。

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2020.08.29

Kindle本『ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言』で前向きになれた

 

発行日:2019年12月27日
著者:長谷川和夫、猪熊律子
発行所:KADOKAWA

認知症の権威が認知症になって書かれたので興味深く読みました。
母が認知症で2018年から介護しているので、今後の進行と接し方を参考にしたいと考えましたが、より深い学びを得ることが出来ました。

認知症の定義は次の通りです。

「成年期以降に、記憶や言語、知覚、思考などに関する脳の機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたすようになった状態」

そしてどうなるのかを次に引用します。

「アルツハイマー型認知症になると、もの忘れなどの記憶障害や、時間や場所などがわからなくなる見当識障害など、さまざまな認知障害が起こり、生活に支障をきたします。時間をかけて徐々に進行し、重度になると自分でものを食べることや着替え、意思疎通などができなくなります。自分で座ることも不可能になり、寝たきりになり、最終的には意識が低下し、昏睡状態となって死を迎えます。」

長寿になれば認知症は避けられず、やがて間違いなく自分に降りかかる病気だということが理解出来ます。子育ては子どもの成長を糧に出来る喜びであり、認知症は治すことができないので、日々後退していく様子を悲劇として嘆くしかないと考えてきました。

しかし、本書の次の記述で前向きに捉えることができました。認知症当事者がどうとらえるか、どうとらえられるものなのかを理解できたことが重要です。

「認知機能は脳表面にあって、親の躾や学校の教育、社会から受けた教育など長年にわたるインプットの集大成です。この「認知脳」の下には喜怒哀楽の「感情脳」があります。そして、さらにその下には人間の核になる、その人らしさが詰まった脳があります。アルツハイマー病ではいちばん上の「認知脳」の機能が失われ、次に「感情脳」が壊れていくのです。  ブライデンさんは、やがて感情さえ壊れ、自分はどこへ行くのだろうと不安でいっぱいだったのです。ところが2冊目を書くころにはこの心配は消え、自分らしさだけの脳になって「私は最も私らしい私に戻る旅に出るのだ」と思い直した。」

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