奇跡の人と出会った
遡ること17歳高校3年生の時に、人生で一番好きになった人がいました。2学年年下の彼女と呼べる人でした。
全身全霊を込めて人を「好き」になりました。寝ても覚めてもその人を想い、近くにいたいと願いました。
しかし、僅か3ヶ月で交際は終わってしまいます。原因は単なる自暴自棄による“自滅“です。大学受験を控え、学力が致命的に落ち込んだこと以上に、彼女を想えば想うほど、どうしようもない自己否定が襲いました。彼女が好きになればなるほど、自分が嫌いになるという悪循環に陥りました。
まさに、シェークスピア「オセロ」の「愛することを知らずして愛しすぎた男」の悲劇です。
つきあって幸せなのに日々苦しくて苦しくて、しかたありませんでした。結局後悔しか残りませんでした。少なくとも別れて2年後の再会の機会に、本当の気持ちを素直に伝えられていればどれほど良かったのだろうと、いまだに後悔の念が疼きます。
切ない想いはとうの昔に封印しました。このまま過去の記憶として残ったままと考えていました。
ところが、奇跡の人と出会うことが出来ました。とても素敵な方です。生き方、人間性が尊敬できます。その人といると幸福感で溢れます。あの頃の感情と同じです。なんということでしょう。半世紀に消えた心が蘇りました。
神様の贈り物なのでしょうか。それとも試練なのでしょうか。
わかりません。わかりませんが、とても大切にしたいと思います。
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