2024.02.11

kindle版『つかこうへい正伝Ⅱ~1982-1987 知られざる日々』で前作が腑に落ちた

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題名:つかこうへい正伝Ⅱ~1982-1987 知られざる日々
著者:長谷川康夫
発行日:2024/1/18
発行所:大和書房

前作『つかこうへい正伝-1968~1982-』で疑問に感じたのは、つかこうへいと劇団員の関係性です。どうして暴君にしたがうのか、イマイチ理解できませんでした。

この点に関して、本書の次の箇所で氷解しました。

 自分の発した台詞で、客席がうねり、どよめき、笑い、息を呑んで聴き入り、最後には涙する……ひっくるめて言えば、「ウケる」喜びの前に、すべて許せてしまえるのである。 「なんせあの人は、どうすれば役者が輝いて見えるかを見抜く天才だったからね。僕らとしては、ただ、つかさんを気持ちよくさせて、いい芝居を作ってもらいたいだけなんだよな。結局それが自分に返って来るわけだから」
 風間杜夫のこの言葉こそが、〝教祖〟でも、〝殿〟でも、〝先生〟でもない、つかと我々との関係を、すべて言い表しているだろう。

すなわち、前作(2015年)とあわせて9年後の本書は読まなければならない作品でした。

更に著者は、つかこうへいの映像作品で観る価値があるのは、映画は『蒲田行進曲』、テレビは『かけおち’83』と紹介しています。

映画『蒲田行進曲』は大好きな作品で、我が意を得たりですが、テレビ『かけおち’83』は観たことがないので評価できないので、とりあえずYouTubeを検索したところ、ヒットしました。

銀河テレビ小説 つかこうへいのかけおち’83
https://youtu.be/Nz2xj4jJzyw?si=jA6U1iDnJ1BnveQq

本書を読むのを一時中断して、『かけおち’83』を鑑賞しました。率直に言ってそれほどではありません。また、著者が俳優を続けられなかった理由がわかりました。

ただし、演出家、脚本家として活躍され、映画監督としては『あの頃、君を追いかけた(2018)』という素晴らしい作品を提供しています。

著者の長谷川康夫氏こそが、つかこうへいを語るうえで最適な人物だということが前作と本作の2冊を読んで深く理解できました。私よりも6歳うえの熱き青春物語に、心が躍りました。

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2024.02.03

kindle版『つかこうへい正伝-1968~1982-』で涙した

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題名:つかこうへい正伝-1968-1982-
著者:長谷川康夫
発行日:2020/7/3
発行所:株式会社新潮社

劇団つかこうへい事務所 一夜限りの大同窓会に行って、『つかこうへい世伝2 1982‐1987 知られざる日々』ではなく、その前の『つかこうへい正伝-1968~1982-』を読まなければならないと思い、amazonで単行本(2015/11/18発行)を探しました。

単行本の後に出版の文庫本があることを知ったものの、中古しか取り寄せられないため、また、単行本よりもkindle版の方が安いためこれにしました。

つかこうへいという人物を辿るのは初めてです。天才で人気があった演出家個人に対して特に興味を抱いたことはありせんでした。つかこうへいが書いた本もしっかりと読んだこともなかったと思います。

しかし、1981年に紀伊国屋ホールで「熱海殺人事件」を観劇したのは、自分にとってどういったものだったのかを一夜限りの大同窓会に参加して、改めて確認したいと感じました。

つかこうへいは私よりも11歳年上です。私自身は若い頃に演劇鑑賞に興味をもったことがなかったので、当時つかこうへいが大ブームだったことはほとんど知らなかったし、どうして「熱海殺人事件」を観に行くことになったのか全く記憶にありませんでした。

本書はかなり読み応えのある内容です。1968~1982の14年間の最後1年前の1981年に観劇できていたのは、奇跡的で学生時代の自分をよくやったと褒めました。

つかこうへい活動リストの1981年に該当の記載がありました。

4月『熱海殺人事件』/紀伊国屋ホール(出演/風間杜夫、平田満、加藤健一、角替和枝)17日~5月2日

本書で1981年が書かれている部分で43年前の自分の記憶が蘇ってきて感動しました。正に自分の青春がありました。さらに、大好きな映画『蒲田行進曲』(1982)の舞台裏が語られ、当初は風間杜夫、平田満がキャスティングされていなかったことを知り、改めて運命的な作品だったことを知りました。改めて涙が流れました。

文庫化されるに至り、あとがきの後に河野通和氏の「“記憶”を“記録”へ」に、何故つかこうへい作品が重要かが書かれている箇所を引用します。

「後に本書が第35回新田次郎文学賞を受賞した際に、選考委員の長部日出雄氏は「選評」で述べます。「つか演劇は共に作劇に携わった人にとっても、観客にとっても生涯の記憶となる事件であった。しかし、観ていない人にそれがどれだけ大きな事件であったかは解らない」  同賞授賞式のスピーチでも、同氏は感に堪えない面持ちで、「つかこうへいの演劇は二度と再現不可能なもの」「舞台上の演技、音楽の入るタイミング、客席に巻き起こる笑い声から、何から何までがジャストミートして、その場にしかあり得ない、唯一無二の奇跡的な空間と時間だった」と語ります。まさにそういう度肝を抜くような「事件」に、本書の著者は出くわしたのです。」

そうです。つかこうへいの演劇は唯一無二の再現できないものでした。本当につかこうへいの演劇に出会えて感謝に堪えません。

ちなみに、本書を読み終えて、映画『蒲田行進曲』を観ました。毎度のことながら泣けます。

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2024.01.25

劇団つかこうへい事務所 一夜限りの大同窓会に行った

劇団つかこうへい事務所は私の青春の劇団でした。
1981年以来43年ぶりに紀伊国屋ホールを訪れました。驚いたことに記憶が違っていました。400席とはいえ小さく感じられました。当時は倍以上に感じていました。

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第1部:「いつも心に太陽を」ダイジェスト版上映(1980年紀伊国屋ホール)
第2部:「劇団つかこうへい事務所」劇団員による座談会

洋楽の権利の関係で放映できなくなったとのことで、ダイジェスト版を更にカットされたと説明されていました。また、つかこうへいの演出が厳しかったことを初めて知りました。口も悪かったようです。

本当に大好きな劇団でした。風間杜夫と平田満が顔を揃え、劇団にゆかりのある方々が出演されて、懐かしさのあまり涙がこぼれました。加藤健一氏もビデオ出演されていました。会場にはかとうかず子氏も来場されており、壇上で長谷川康夫氏が紹介されていました。本日の出演者は仲が良く、定期的に集まっていらっしゃるとのことでした。これもつかこうへいの人柄によるものかもしれません。

タイトル通り、一夜限りということで二度とこのメンバーが揃うことはないということで、主催者の計らいで最後に写真撮影がOKされました。

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第314回新宿セミナー@Kinokuniya
紀伊国屋ホール会場60周年記念/『つかこうへい世伝2 1982‐1987 知られざる日々』(大和書房)刊行記念

劇団つかこうへい事務所 一夜限りの大同窓会

出演:風間杜夫、平田満、根岸季衣、岡本麗、石丸謙二郎、酒井敏也、井上加奈子、長谷川康夫

紀伊国屋ホール
2024年1月25日(木)
18:30開場 19:00開演
一般 ¥1,500(税込)
E列 14番

主催:紀伊國屋書店
共催:大和書房

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2023.08.19

友人のお店の音楽会に行った

中学時代の友人のお店リコルディの音楽会に行ってきました。今年正月GWに続く3回目となる夏のイベントです。14時開始の昼の部で13時半に友人と二人でお店に到着しました。猛暑でJR市ヶ谷駅からの徒歩は辛いものがありました。

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第一部が宮沢賢治「注文の多い料理店」の朗読劇で、第二部は西原悟ユニットライブです。会費3,000円でした。ワンドリンクは当然生ビールです。一杯飲んだら良い気分になって、寝落ちしてしまいました。そのため第一部はほとんど寝てました(すいません、、、)。真夏のライブは良いですね!

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15時半に終了して、17時には最寄りの居酒屋で友人と二人で飲みました。暑いのでお酒が美味しいです。12月の旅行について打合せしました!

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2023.05.03

友人のお店の音楽劇を鑑賞しました

1月の音楽会に引き続き、友人のGW音楽劇に行きました。

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「私はピアノ。」というタイトルです。

良かった~!泣きました。
劇中の「Smil」が刺さりました!

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ピアノの横で、かぶりつきです。こんな経験は出来ません!

決して悲しい物語ではなく、出会いと再開、再生です。ありがとうございました。

今後も引き続き、頑張ってください。
また、お伺いします!

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2023.01.03

2023年 初詣

友人のお店の音楽会に参加した帰りに、稲毛浅間神社で初詣です。16時半頃に到着して、参拝しました。

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三が日の最終日で夕方ということもあって、時間がかからずに参拝を済ませました。

帰り際に警備員の方に、何時まで参拝が出来るのかお聞きしたところ19時半に境内を閉めますとのことでした。三が日は17時ではなかったようです。

京成稲毛駅に戻る前に、4月に統一地方選を目指す参政党員の選挙事務所を訪問しました。今日は誰もいらっしゃらなかったので、またの機会に伺います。

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友人のお店で開催された音楽会に行ってきた

友人がオーナーのイタリアンレストランの音楽会に行ってきました。

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年末年始にかけて開催されている「リコルディの音楽会」です。

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日程は、2022年12月23、24、25日、2023年1月3、4日で、3日昼の部13時開演で1ドリンクとお菓子付きで3,000円でした。

第1部 「くるみ割り人形」Jazz風リーディングライブ
第2部 西原充親子のJazzライブ
    高橋誠とtito monteのジプシーヴァイオリンとピアノのミニライブ

お菓子が美味しかったです。

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観客数は20名程度で、家庭的な雰囲気での生演奏は身近で非常に楽しめました。第1部にはオーナーもピアノに参加され、初めて彼女の演奏を味わいました。第2部のJazzライブは西原充氏がドラムを叩きながらのボーカルに驚かされ聞惚れました。スタンダードナンバーは渋いです。続いての高橋誠氏のジプシーヴァイオリンというのは初体験です。ヴァイオリンでJazzというのは記憶にありません。

音楽に対する情熱が呼び起されました。お店で販売されている高橋誠氏のCD3枚(8,000円)を購入しました。写真の下のCDにサインを頂き、本人と握手をしました。

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帰り際に、オーナーに見送って頂きお礼を伝えて帰りました。お正月早々に貴重な体験が出来ました。

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2022.08.21

参政党・予祝パーティーに参加した

幕張メッセイベントホールで開催された2回目の政治資金パーティーである参政党・予祝パーティーに参加しました。

サマーソニック(2022年8月20日(土)・21日(日)の2日間開催)もあり、大変な賑わいでした。

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12時に到着して会場入りです。幕張メッセの展示会は何回も来ていますが、幕張メッセイベントホールは初めてです。

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アリーナ席前から4列目中央に座りました。スクリーンに流れる2022年7月9日マイク納の神谷宗幣事務局長の演説でいきなり涙腺崩壊です。

ほとんどのプログラムでハンカチで涙を拭って観ました。途中14時30分から15時15分までの休憩時間には、トイレが混雑していて幕張テクノガーデンまで足を延ばしてトイレに行きました。

エンディングはザ・マスミサイルのライブです。何と本番前にギターリストが尿管結石でリタイアするアクシデントに見舞われましたが、パワフルな演奏で見事なステージでした。

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帰りに参政党公式テーマソング「おやよう」が収録されたCD(2,000円)を購入して帰宅しました。

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12時半から20時まで7時間半にも及ぶ長丁場でしたが、国政政党誕生を6000人と祝えたことは非常に幸福でした。

21時半に家に着いたのですが、クタクタで夕食を摂ってすぐに眠ってしまいました。

【予祝パーティーのプログラム】
12時30分スタート

君が代斉唱
松尾 竜治

和太鼓
鼓感

篠笛(スキット)
吉村 靖弘

三味線(スキット)
浅野 祥

篠笛・三味線・神楽(セッション)
神楽、吉村 靖弘、浅野 祥

歴史教育の予祝
林 千勝 氏 
近現代史研究家、ノンフィクション作家

日本経済の予祝
赤尾 由美 氏
アカオアルミ株式会社
代表取締役会長
参政党共同代表

松田 学 氏
松田政策研究所代表
元衆議院議員
未来社会プロデューサー

(休憩)→トイレ

エネルギー政策の予祝
武田 邦彦 氏
中部大学客員教授、工学者

日本の活路の予祝
茂木 誠 氏
予備校講師

情報戦争の予祝
丸谷 元人 氏
危機管理コンサルタント

(休憩)

医療改革の予祝
井上 正康 氏
大阪市立大学 名誉教授
健康科学研究所・現代適塾 塾長

教育改革の予祝
神谷 宗幣 氏
イシキカイカク株式会社
代表取締役
参政党事務局長

加藤 秀視 氏
人材育成家、人権活動家

エンディング
ザ・マスミサイル
今年で22年目の5人組ロックバンド

20時終了

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2021.11.09

ダイレクト出版の「Renaissance(ルネサンス)」を入手にした

弟が2021年11月の「Renaissance(ルネサンス)」を持ってきてくれました。初めて手にします。

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もはや、大手マスコミはデマばかりでジャーナリズムとして機能しなくなっているので、本誌のような知見者や有識者の出版物から、自らの頭で考えて行動するしかなくなっています。

本誌を手にして真っ先に井上正康先生の「ワクチンは本当に必要か? 間違いだらけの新型コロナ対応」を読んでいます。すでに小林よしのり氏との井上先生の共著である新書『コロナとワクチンの全貌』と同様にコロナ禍において疑問に感じたことが全て先生の解説で腑に落ちましす。

ちなみに、ダイレクト出版では次の3講座を受講しています。
月刊三橋 三橋貴明氏
月刊表現者 藤井聡氏
月刊アンダーワールド 堤未果氏

かなり昔に新聞を購読していた時代よりも3講座の受講料のほうがお金はかかりますが、自らの情報リテラシーを向上させるには背に腹は代えられません。

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2021.08.02

映画評論家・町山智浩氏の解説で難解な『2001年宇宙の旅』がわかった!

たまたま、YouTube動画をザッピングしていて、WOWOWofficalチャネルの「町山智浩の映画塾!」で『2001年宇宙の旅』を解説した動画にたどり着きました。2017年4月5日に公開されていたものです。

https://youtu.be/NlEdUN2647U

全てが分かりました!
間接的に地球外知的生命体(エイリアン)を描いていたのですね。ピエール・テイヤール・ド・シャルダン が著書『現象としての人間』が提唱したキリスト教的進化論に基づいている作品だそうです。

さらに、「新世紀エヴァンゲリオン」の方向性と一致していることも分かりました。

今まで、映画評論家に対して雑学的な側面しか感じられず、重きを置いたことは無かったのですが、町山智浩氏の情報量と映画に連なる造詣の深さに感嘆させられました。

彼のような真の映画評論は映画を観るのと同じくらいの価値があります。今後は出来るだけ町山智浩氏の映画解説を見聞します。

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